EXILE、復活の全国ドームツアーは新たな伝説となるーー進化したエンタテインメントへの期待

EXILE、ドームツアーへの期待

 EXILE復活の舞台となった、EXILE THE SECONDの全国ツアー『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”』のファイナル公演(5月24日/千葉・幕張メッセ)のインパクトは、いまも鮮明に残っている。“EXILE”の文字がスクリーン映され、ニューアルバム『STAR OF WISH』と全国ドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2018-2019 “STAR OF WISH”』が告知されたときに強烈な歓声、そして、メンバー全員の気合いと覚悟が伝わってきた約2年半ぶりのパフォーマンスの素晴らしさ。(メイン写真は『EXILE LIVE TOUR 2018-2019 “STAR OF WISH”』の模様)

 MCのTSUSHIが話した「この期間、三代目、GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICSなど、EXILE TRIBEのみんながEXILEへの思いをつないでくれていたと実感しています。そして何より、いちばんEXILEへの思いをつないでくれたのは、全員がEXILEメンバーであるSECONDだったと思います。どうかみなさん、SECONDのメンバーに拍手を送ってあげてください」という言葉は、EXILEのカムバックを語る上で、きわめて重要な意味を持っていた。

 2015年12月に行われた『EXILE LIVE TOUR 2015 "AMAZING WORLD”』の福岡・福岡ヤフオク!ドーム公演以来、約2年半に渡って実質的な活動休止状態にあったEXILE。“EXILE不在”の時期を埋めたのは、ATSUSHIのコメントが示す通り、EXILE THE SECOND、三代目J Soul Brothers、GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICSの活躍だった。そのなかから岩田剛典、白濱亜嵐といった新たなスターも生まれ、EXILE TRIBEのエンタテインメントは質、量ともに大きく向上した。

 特に印象的だったのはやはり、EXILE THE SECONDの飛躍ぶりだ。いまやクリエイターとしても才能を発揮しているEXILE SHOKICHIをはじめ、メンバー全員がそれぞれの個性を発揮することで、グループ全体のスケールアップに成功。「R&B、ヒップホップなどのルーツミュージックから受けた影響を、誰もが楽しめるエンターテインメントへと昇華する」というEXILEが打ち立てたコンセプトを継承しつつ、さらなる進化へと導いてみせたのだ。ご承知の通り、EXILE THE SECONDは全員がEXILEメンバー。彼らがこの先のEXILEの中核を担うことは、間違いないだろう。

EXILE THE SECOND

 また、いまや日本を代表するダンスボーカルグループとなった三代目J Soul Brothersは、EDM、オルタナR&Bをはじめとする現在進行形のサウンドを巧みに取り入れた音楽性、ドームクラスの巨大な会場を丸ごとダンスフロアに変えてしまうステージングと演出によって、EXILE TRIBE全体を牽引する存在に。三代目をまとめるリーダーNAOTO、俳優としても活躍している岩田剛典の成長ぶりが、EXILEに与える効果は計り知れない。

三代目 J Soul Brothers

 さらにJr.EXILE世代を牽引し、破竹の勢いでドームクラスのアーティストに成長したGENERATIONSからは、白濱亜嵐に加え、今やお茶の間レベルの人気者になった関口メンディーもEXILEに参加している。FANTASTICSの中心メンバーであり、優れたダンスセンスを持つ世界と、映画や舞台などに表現のフィールドを広げている佐藤大樹も大きく成長。“世代を超えて継承する”というEXILEの在り方をはっきりと示す若手メンバーとして確かな存在感を発揮している。

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