福岡から世界へ、Attractionsが考える“アジアで通用するということ”

Attractions、“福岡から世界へ”

「初期U2よりは後期U2な感じ」

ーーいいですね。素晴らしいと思います。今回の新曲の話に戻ります。どんなテーマとかコンセプトで作ったんでしょうか。

TAKE:80’sのシンセロックとかそういうところを意識しつつ、プリンスのファンクネスとか。それにTAROの歌を乗っけたらどうなるのか、というところをコンセプトで作りました。

ーーそれはメンバーに説明するんですか。

AKIRA:そこまではっきりとは言わないですね。まずTAKEが、こんな感じで、って曲を投げてきて、それを全員で触っていき、たとえばTAROが歌をアドリブで入れると、「それは違う、そこはこういうイメージで」という修正が入ったりする。それを繰り返していくうちに、曲を仕上げていく段階で作曲者であるTAKEのイメージがどんどんはっきりして具現化していくんです。合わせる前にTAKEが事細かに説明するということはないですね。自分のイメージは持ちつつ、ある程度メンバーに幅を持たせて投げてくるんです。

ーー楽曲を持ってこられて、どういう印象を持ちましたか。

JUN:リード曲になるような曲だなと思いましたね。ちょうどいい明るさの曲調で、タイトルと曲の兼ね合いもマッチしてるし。僕らの中の最大限の「爽やかな疾走感」があるなと。キラキラしてて。

ーー親しみやすくキャッチーな。

TAKE:そこは狙ったところではありますね。

TARO:そこはどの曲も狙いにしてますね。アングラな音楽じゃアジアには届かないんで。今はYouTubeとかsoundcloudとかSpotifyとかいろいろあるじゃないですか。あれって国別にデータが見られるんですけど、もしヒットすれば実際にその国に行って、お客さんの反応をみて、お客さんと話したりとかそういうコミュニケーションをとりたいじゃないですか。オレもインドネシア生まれなんだよとか、この曲はみんなのために書いたんだよとか、そういうことも話してみたい。それができるようになるまでに、いま日本でできることを考えてて。できるだけポップであることは大事かなと思ってます。

TAKE:Attractionsの強みっていうのは、アンセム感のあるロックもできるし、人を踊らせることもできる。その2つができるのは自分らの強みだと思ってますね。そこは変わらないし、伸ばしていきたいと思ってます。

ーー踊らせるためには何が必要ですか。

TAKE:気持ちのいいリズム! パッション!

TARO:自分はボーカルが熱いバンドが好きで。!!!(chk chk chk)がむちゃくちゃ好きなんですよ。大阪で見たんですけど、あの人(ニック・オファー/vo)は超ショーマンシップが凄くて、大好きなんです。お客さんとの一体感が凄くて。

ーーあのなりふり構わず汗だくになって踊ってる感じは、ある種吹っ切れないとできないかもしれませんね。かっこよく見せようって意識が全然ないですから。

TARO:そうですね、ほんとに。

ーーそういう姿勢がお客さんに伝わって、あれだけ熱狂的なライブになる。

TARO:尊敬してます。

ーー見習いたい?

TARO:自分にできる範囲で見習いたいですね(笑)。あれは酔っ払わないとできないかも(笑)。

ーーアンセム感というのは一緒に歌えるとか、そういうことですか?

TARO:曲のスケール感の話ですかね。初期U2よりは後期U2な感じ。『Vertigo』とか出た頃のU2の曲って、スタジアムを意識した楽曲が多いと思うんです。僕らはそういう曲もできると思うので、いずれそういう曲も出せたらいいなと思ってます。

ーー後期U2って相当スケールでかいですね。

TARO:相当でかいですよ!(笑) なので頑張ります!

(取材・文=小野島大/撮影=伊藤惇)

■配信情報
Spotify・Attractionsアーティストページ
Early Noise Japan 2018

■ライブ情報
2018年8月19日(日)SUMMER SONIC 2018
2018年8月25日(土)AMERICAN FESTIVAL 2018
2018年9月2日(日)Sunset Live 2018
2018年9月17日(月・祝)TOKYO CALLING 2018
2018年9月28日(金)GIMMICK-MAGIC 1st Anniversary Event

■関連リンク
Attractions公式HP
Spotify公式HP

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる