>  > “S.O.A”が語る“自然体”の活動論

ニューアルバム『Telepathy』インタビュー

SPECIAL OTHERS ACOUSTICが語る、“自然体”の活動論「将来的なビジョンへの近道に」

関連タグ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

誰でも気軽に踊れるような空間を作れたら(芹澤 “REMI” 優真)

ーーアルバムリリース後のライブについても聞かせてください。S.O.Aのツアーの前にSPECIAL OTHERSの野外ワンマンライブ『SPECIAL OTHERS 野音2018』が東京、大阪で行われます。野外ライブは5年連続になりますが、日比谷野外大音楽堂のライブはかなり久しぶりですよね。

芹澤:3年ぶりですからね。毎年やりたいんだけど、なかなか抽選に当たらなくて(笑)。

柳下:久々に当たりました(笑)。野音に関してはまだ何も決めてないんですよ。セットリストが決まったら、自然とイメージが湧いてくるんじゃないかな。

ーーそして5月26日からはアルバム『Telepathy』のリリースツアーがスタート。

宮原:SPECIAL OTHERSではなかなか行けない会場も多いんですよ。新潟の能楽堂もそうですけど、小音量でも成立させられるS.O.Aだから行ける場所なので。

芹澤:会場を見るだけでも価値があると思いますね。その場所の雰囲気を含めて楽しんでもらえたらなと。

宮原:ライブハウスでやるときは、しっかり踊る仕様にしたいですね。

芹澤:そう、公にはしていないんだけど、今回のS.O.Aのアルバムは踊れるようにできているので。

又吉:何で公表してないの?(笑)。アコースティックって“まったり”とか“レイドバック”みたいなイメージがあると思うけど、自分たちはそういうふうに考えてなくて。エレクトロみたいな音楽とは違うけど、聴いている人を踊らせようという気持ちを込めて曲を作っているし、それは「Telepathy」にも反映されていますね。

ーーアメリカ人にとってのカントリーにように、自然に体が揺れるような音楽ですからね。

芹澤:そうですね。個人的には「踊っていいのかな?」という躊躇だったり、「下手だから踊れない」という遠慮を世の中から撤廃したくて。踊らなくちゃいけないというわけではないけど、誰でも気軽に踊れるような空間を作れたらいちばんいいと思うんですよね。たとえば盆踊りって、そういう感じじゃないですか。

ーー確かにそうですね。それにしてもみなさん、本当に自然体で音楽をやっていますよね。あくまでも楽しく、やりたい音楽だけをやるっていう。

宮原:そうですね(笑)。おかげさまで。

柳下:ありがたいですよね。

宮原:やりたくないことをやってまで、音楽で生活しようとは思ってなかったんですよ。まずは本気でやりたいことをぶつけて、砕けてしまったらそれでいいっていう。たまたま上手く軌道に乗りましたけどね。

又吉:運がいいんですよ。メジャーデビューしてから10年以上になるけど、こんなに好き勝手やれるとは想像してなかったから。もちろん周りにいてくれる人たちだったり、活動しやすい環境を作ってくれてるみなさんのおかげなんですけど、そういう出会いを含めてすごくラッキーだなと。

ーーこの後も同じスタンスで続けていく、と。

又吉:うん、基本的にはそうですね。何があるかわからないけど(笑)。

芹澤:もっと練習しないとダメだなって思ってますけどね。もう若いときの勢いはないから(笑)、「下手でもいい」というわけにはいかないので。あとはやりたいことをやるだけかな。新しい音楽の要素を取り入れてもいいし、取り入れなくてもいいし。

ーー将来のビジョンみたいなものもないんですか?

宮原:ないです(笑)。

芹澤:2週間後くらいまでですね、わかってるのは。

又吉:ホントにそうだね(笑)。最初は「CDを出すところまでがんばってみようか」くらいだったんですよ。1枚出して「じゃあ、次は何をやる?」ということを考えて。その積み重ねで、ここまできてるんですよ。上手いこといきました(笑)。

芹澤:将来のビジョンを見据え過ぎて、物事を諦めてる人も多い気がするんですよ。

又吉:先を見過ぎて挫けるっていうね。

芹澤:たとえばぐちゃぐちゃに散らかってる部屋があったとして、いきなり「デザイナーズマンションのモデルルームみたいにしたい」っていう目標を立てたら、やる気がしないじゃないですか。そうじゃなくて、とりあえず手近なところから片づければいいと思うんですよね。そうすれば少しずつ進んでいくし、その過程もじつは楽しいですからね。理想に辿り着くまでには無限のステップがあるけど、それを一つ一つ楽しみながらやっていけば、勝手に近づいていくんじゃないかなって。

ーーつまり、目の前のことを楽しむしかないと。

芹澤:その感じはさらに強くなってますね。目先のことを楽しむことが、じつは将来的なビジョンへの近道なんだなって、やればやるほどわかってきたので。

宮原:大きな計画を立てても、何があるかわからないからね。だったら好きなことをやってたほうがいいですよ。

芹澤:俺らはずっとそうやって進んでるということですね。とんでもなくいい人生だなって思います。

(取材・文=森朋之/写真=林直幸)

『Telepathy』

■リリース情報
『Telepathy』
発売:2018年5月16日(水)
初回限定盤(CD+DVD) ¥3,780(税込)
通常盤(CD) ¥3,024(税込)
※初回限定盤はSPECIAL DVD「ズッコケ4人組のプラハ珍道中」付属
〈CD〉
01. WOLF
02. Wayfarer
03. STEADY
04. IDOL
05. My Home Town
06. Birdie
07. ローゼン
08. CP
09. Mirage
10. Telepathy
〈DVD〉
チェコ共和国・プラハで撮影した「STEADY」「WOLF」2本のミュージックビデオと密着ドキュメントを収録。

『Telepathy』特設サイト

■ライブ情報
『SPECIAL OTHERS ACOUSTIC 2nd ALBUM『Telepathy』 Release Tour 2018』
5月26日(土) りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・能楽堂
5月27日(日) 長野北野文芸座
6月1日(金) 長崎県美術館エントランスロビー
6月2日(土) 福岡電気ビルみらいホール
6月7日(木) 仙台darwin
6月9日(土) 山形県郷土館文翔館
6月10日(日) 群馬ながめ余興場
6月16日(土) 周南RISING HALL
6月17日(日) 岡山YEBISU YA PRO
6月22日(金) 札幌cube garden
6月23日(土) 旭川CASINO DRIVE
6月30日(土) 沖縄ガンガラーの谷ケイブカフェ
7月7日(土) 名古屋BOTTOM LINE
7月8日(日) 浜松窓枠
7月11日(水) 恵比寿LIQUIDROOM
7月16日(月・祝) 滋賀サケデリックスペース酒游館
『SPECIAL OTHERS ACOUSTIC 2nd ALBUM『Telepathy』 Release Tour 2018 追加公演』
7月15日(日) 服部緑地野外音楽堂
8月25日(土) 上野恩賜公園野外ステージ

「SPECIAL OTHERS ACOUSTICが語る、“自然体”の活動論「将来的なビジョンへの近道に」」のページです。の最新ニュースで音楽シーンをもっと楽しく!「リアルサウンド」は、音楽とホンネで向き合う人たちのための、音楽・アーティスト情報、作品レビューの総合サイトです。

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版