GReeeeN、松任谷由実、ATSUSHI、コブクロ、ももクロ……“歌いたくなる”新作&ベスト盤

コブクロ『ONE TIMES ONE』(通常盤)

 2018年9月に結成20周年を迎えるコブクロの、約1年ぶりとなるニューシングル『ONE TIMES ONE』。表題曲「ONE TIMES ONE」は“1×1”の意味で、小渕健太郎、黒田俊介の出会い、“音楽を諦めたくない”という思いで活動を続けてきた20年のキャリアを投影したナンバーに仕上がっている。華やかなオーケストラサウンド、行進曲のようなアレンジを含め、新しい未来へ向かおうとしているリスナーの心に強く響く楽曲と言えるだろう。カップリングには“命のつながり”“思いのつながり”をテーマにしたミディアムバラード「バトン」、そして、『orange』(映画、TVアニメの主題歌はコブクロの「未来」)で知られる漫画家・高野苺とのコラボレーションが実現した「君になれ」を収録。

コブクロ「ONE TIMES ONE」
ももいろクローバーZ『笑一笑 ~シャオイーシャオ!』(ももクロ盤)

 今年1月に有安杏果が脱退、4人体制として再スタートを切ったももいろクローバーZの2018年第1弾シングル『笑ー笑 〜シャオイーシャオ!〜』。映画『クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜』主題歌の表題曲「笑ー笑〜シャオイーシャオ!〜」は、切なさと明るさが共存するメロディ、華やかなサウンドとともに“笑顔の連鎖”をテーマにした歌詞を描き出すアッパーチューンだ。<会いに行くよきっと会いに行く/にっこりしてる表情が浮かぶ>など有安を想起させるフレーズもあり、このタイミングにふさわしい楽曲に昇華されている。5月22日、23日には10周年記念ライブを東京ドームで開催。4人になったももクロはこのシングルをきっかけにして、新たなタームに突入することになるだろう。

【ももクロMV】『笑一笑 ~シャオイーシャオ!~』MUSIC VIDEO

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「音楽シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる