桑田佳祐、“渦中”の加山雄三にエール「これからも元気に、必ずいい音楽を届けてくれる」

桑田佳祐、敬愛する加山雄三にエール

 桑田佳祐がMCを務める『ニッポンハム ムーンライト・ミーティング 桑田佳祐のやさしい夜遊び』(TOKYO FM JFM系列)。今週、ライブ映像作品『がらくたライブ』と出演した映画『茅ヶ崎物語 〜MY LITTLE HOMETOWN〜』をリリースした桑田による4月7日の放送は、先週よりオンエア中の「茅ヶ崎特集」の第二弾として、「81歳目前!加山船長に愛とエールを込めて〜」がテーマとなった。

 桑田は冒頭、加山雄三が家族のように愛してきたプレジャーボート「光進丸」が炎上してしまった件に触れ、「お辛いことがございましたけどね、ご本人も含めて、(周囲の人々が)ご無事だったのが何より。痛みはご自身にしかわからないけれど、あの人のことですから、大丈夫ですよ」と、優しく語りかけるように話した。

 “茅ヶ崎が生んだスーパースター”として、加山を敬愛する桑田。リスナーから、2006年に浜名湖ガーデンパークで開催された「THE 夢人島 Fes.」での共演の思い出を聞かれると、「加山さんのバックで演奏させてもらうのは夢だったの。地元の人間にとってはヒーローだし、兄貴みたいなもん」と語り、「当時、加山さんは少しお太りになっていて、『迷惑をかけるかもしれないから、1週間ほしい』と言われて、見事にシェイプアップして帰ってこられて驚いた」と、加山のステージに対する真摯な姿勢が伝わるエピソードを明かした。

 トークの合間には、加山の名曲が流される。「君といつまでも」や「蒼い星くず」に加え、山下達郎も好きだという「美しいヴィーナス」、桑田が“こんな曲は絶対に作れない”と唸る「旅人よ」、“あの時代に、M7(メジャーセブンス)ですよ”とため息をついた「ある日渚に」などなど。「この年代の方とは思えないような、ファンキーなグルーヴを持っていらっしゃる」と、音楽家としてのリスペクトも語られた。

 今回の光進丸の消火活動の際に加山が地元消防署員にどら焼きを差し入れたというエピソードに触れて、「お人柄がしのばれる」というリスナーからのメールに、桑田は「加山さん、よく電話をくれるんですよ。留守番電話をたっぷり吹き込んでくれるんですよ。二言目には、照れ臭そうに『船に乗りに来ない?』と言ってくださってね」と、加山の光進丸に対する思い入れについて語った。また、「茅ヶ崎市は健康寿命が長く、(病気ではなく)老衰で亡くなる方が全国で最多。桑田さん、思い当たることは?」というメールには、「特にない(笑)」としながら、「加山さんを見ればわかるじゃないですか。うれしいですね、こういう情報は」と締めくくっていた。

 『がらくたライブ』を見て感動した、というメールを寄せたのは、長年の桑田ファンだ。「エンドロールで、アルバム『がらくた』収録曲中、唯一ライブで披露されなかった『春まだ遠く』が流れて感動した」という内容で、桑田も「素晴らしい編集でね。僕も2日くらい前に映像を見て、『悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)』で泣いちゃったよ。お客さんの表情にグッときてね。うれしいよね。こんな表情で見てくれていたんだ、って」と感慨深げに語った。

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