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EXILE TETSUYAが語る、LDH流の360度ビジネス 「軸となっているのはダンス」

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小野氏、新井氏が語る、音楽ビジネスの魅力

 小野氏、新井氏はともに元はバンドマンで、プレイヤーとして音楽に夢中だった。小野氏は就職活動のタイミングで、“ステージを支える人”という仕事もあるのだと思い立ち、偶然エイベックスについて調べた日がエントリー最終日だということもあり、縁を感じてすぐさまエントリー。この縁が今日まで続いているとのこと。ギターを弾くことに夢中であった新井氏は、本気で「音楽の力で世の中を変えられないだろうか」と考えていたという。そんなときに知人から、マネージメントというアプローチもあるのだと聞かされ、今の道へとシフトチェンジしたそうだ。

 レーベルとして機能するエイベックスと、マネージメントとして機能するLDHについて小野氏は、「両社が互いにリスペクトし合い共立関係を築き、ここにアーティストという存在が加わり、三位一体のトライアングルを形成する。二人三脚ならぬ三人四脚の関係が必要になってくる」と語る。 そして新井氏いわく「ひとつのプロジェクトで馬鹿になる人が3人いたらヒットする」という言葉があるらしい。このトライアングルの中でどれだけ熱くなれるかがヒットの鍵となるようだ。

 続いて、1つの作品ができるまでを、レーベル、マネージメント、それぞれの立場から両氏が語った。小野氏は具体例にE-girlsのベストアルバム『E.G.SMILE』を挙げ、作品の企画からファンの手元に届くまでの100日間を細かくシミュレーションしてみせ、次にマネージメントとしての立場から新井氏は、EXILEの簡単な歴史から話し始めた。EXILEの勢いが大きくなりだした2007年に、翌年の目標として「ベストアルバム3枚リリース」、「『月刊EXILE』の創刊」、「アニメ『エグザムライ』の製作」など5つの公約を掲げ、その上でスケジュールを立てたのだという。どういう戦略で売り出すか、アーティストの特性の把握や、明確な目標を定めるといったブランディング、そして確実なスケジュール管理、目先のことだけでなく先を見すえることの重要さを説いていた。

 自社の魅力について小野氏は、「華やかな世界に見える一方、スマートな仕事ではない。ステージに立つのはアーティスト自身で、いい結果も悪い結果も受けるのはアーティスト自身。だが共有はできるはず。エンタメとは、なくても生きていけるが、それに触れた誰かの人生を豊かにしてくれる」と語り、続いて新井氏は、「私がもともと持っていた“音楽の力で世の中を変えられないか”という想いが、LDHにはある。それを体現するのはもちろんアーティストだが、二人三脚で表現していく魅力がある」と語った。

 最後にTETSUYAは、「頂上を目指して、夢を叶えたいと思っているのですが、次の一歩は目の前にあり、今日ある。その今日にやるべきことができなければ、絶対に頂上にはたどり着けないのだと思っています。だから自分の中には“ジャンプ・アップ”というものはありません。そういう気持ちで、夢と向き合い、自分と向き合っています」と述べ、「自分が好きなこと、興味・関心があることを大切にしていけば、自分がやるべきこと、自分の役割というものがきっと見つかるはず。きっと、あなたにしかできない仕事がこの社会にはあると信じています。今日ここで出会った皆さんと一緒に働くことができたらとてもハッピーなことだと思います」と、締めた。

 TETSUYAの「ダンスが好き」という想いは、結果として他ジャンルである飲食業とも結びつくこととなった。「想い」を持ち続け、そこへ運やタイミングが重なることで幅がひとつ広がったのだ。小野氏、新井氏もまた「想い」を持ち続けた方々であり、その「想い」の視点を少し変えたことで、今があるようだ。エンタメ界を形作る人々の、貴重なトークセッションであった。

(文=折田侑駿)

      

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