加藤ミリヤが語るm-floの影響、そして再結成への期待「いつかこんなニュースが聞けると思ってた」

加藤ミリヤが語る、m-floの魅力

「私が小学生の時に、テレビドラマのエンディングでm-floの『L.O.T.』が使われていてそこで聴いたのが最初でした。LISAさんの透明な美しい声にぐっと引き込まれ、今まで聴いた曲の何にも似ていないと思いました。英語と日本語が心地よく混ざり合って、子供ながらに衝撃を受けたのを今でも憶えています」

m-flo / L. O. T. (Love Or Truth)

 加藤ミリヤは、初めてm-floの楽曲と出会ったときの印象をそう振り返る。『L.O.T.(Love Or Truth)』は、1999年にリリースされたm-floの5枚目のシングルで、表題曲はドラマ『ベストフレンド』(テレビ朝日系)の主題歌に起用されていた。以来、加藤ミリヤにとってm-floは特別なミュージシャンであり続け、その存在について「比べる対象が何処にもなく、常に前進している」と語っている。実際、ミュージシャンとして受けた影響も大きいという。

「☆TAKUさん、VEBALさんと個人的に何度もお仕事させていただいて、間近でその凄みを体感させて貰えてミュージシャンとして私は本当にラッキーだと思います。☆TAKUさんにトラックを依頼する時に毎回思うのは、そのメジャー感。それでいてメランコリックでユニーク。トラックダウンの最後の最後まで音を粘るのも昔からずっと一貫している。

 VERBALさんは常にアグレッシブでいつ休んでいるのだろうかと心配になるくらい沢山の仕事を全て完璧にこなす姿勢に影響を受けます。そしてものすごく謙虚なところも。人々に愛されて当然の人たちだと。

 LISAさんとは私が10代の時にイベントでご一緒させていただいて、LISAさんは覚えていらっしゃらないと思いますが、『ミリヤちゃんの歌は日本語を使っていてもカッコイイ』と言ってくださったことを今でも鮮明に憶えています。LISAさんからそう言っていただけて本当に嬉しかった。忘れられない言葉です」

 2005年には、m-floが毎回異なるゲストボーカルを迎えて曲を制作する「m-flo loves Who?」プロジェクトで待望のコラボレーションが実現。アルバム『BEAT SPACE NINE』に収録された「ONE DAY」という楽曲に結実した。

m-flo loves 加藤ミリヤ / ONE DAY

「当時LISAさん不在のm-floがLovesのプロジェクトを精力的にやられていて、私は当時17歳だったのですが、ずっと『いつか私にも声がかかりますように!』と密かに願っていました。ですから、お声がかかった時は本当に嬉しかった。ついにこの時が来たと。

 まず最初に☆TAKUさんのスタジオに行き、m-floのお二人と曲の方向性について話し合ったと思います。私はとても緊張していました。そこで☆TAKUさんが作ったベースとなるトラックを聴き、『ONE DAY』という曲を作りたいというVERBALさんからのご提案がありました。そこで歌詞の内容を話し合って、私は歌詞とメロを担当しました。

 後日、私が書いた歌詞とメロをお二人の前で歌うプリプロの作業があり、その時にお二人がすぐに気に入ってくださったんです。VERBALさんは歌詞に大変こだわりを持っていらっしゃる方なので、通常は相手方には歌詞を修正してもらうことが常だと仰っていましたが、私の歌詞は修正なしでOKが出ました。それは大変光栄なことで、自分のSong writingについての自信になりました。☆TAKUさんには『声と歌い方が好きだ』と言っていただけて大変嬉しかったことを憶えています」

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