TWICE、「Candy Pop」はMVとのギャップがポイント? “甘くない”サウンドを分析

参考:2018年2月19日付週間CDシングルランキング(2018年2月5日~2018年2月11日・ORICON NEWS)

 2018年2月19日付の週間CDシングルランキングの1位は、TWICEの『Candy Pop』。女性9人組のK-POPグループによる日本での2ndシングルで、デビューシングル『One More Time』に続く1位獲得となりました。海外アーティストが「1stシングルから2作連続で初週売上20万枚突破」を記録したのは史上初とのこと。そしてこのチャート連載にも2作連続で登場(参考:TWICE『One More Time』が想起させる、K-POP日本進出史 日韓でヒット生む作家陣に注目)となったわけです。破竹の勢いとはこのことでしょう。

TWICE『Candy Pop』(通常盤)

 『One More Time』の1位獲得時のチャート連載では、日本での女性人気の強さや、TWICEの日本進出にはBIGBANGやKARAの日本進出時のスタッフが関わっていることをご紹介しました。

 そして、今回の「Candy Pop」で話題になったのは、アニメと実写を組み合わせたMV。『ラブライブ!』、『プリティーリズム』シリーズ、『宝石の国』(TOKYO MXほか)などを手掛ける京極尚彦監督と、韓国の映像クリエイター陣との共作であることがアナウンスされています。MVの主人公が幼い女の子であることも含めて、こういう層を取りにきたのか……という感想を抱きました。ファン層を広げていこうという明確な狙いを感じます。

 しかし、「Candy Pop」のMVを見ながら、映像こそ女の子向けのアニメのようでありながら、楽曲自体は甘味の少ないダンスミュージックだとも感じました。サビこそ華やかなものの、特にAメロのリズムにはレゲエのようなアーシーさがあります。

TWICE「Candy Pop」Music Video

 作詞作曲は、Min Lee "collapsedone"とMayu Wakisakaによる共作。Min Lee "collapsedone"は2PMへの楽曲提供でも知られるプロデューサー/ソングライター、Mayu WakisakaはMISIAや西野カナへの楽曲提供で知られるシンガーソングライターです。そして、編曲はMin Lee "collapsedone"ひとりによるもの。Twitterを見ると彼は現在活動拠点をニューヨークにしているようです。楽曲面では日本でのローカライズを意識しつつも、サウンド面ではアメリカのダンスミュージックの潮流を反映しているのが「Candy Pop」でしょう。

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