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『AFTER SCHOOL SWAG vol.6』レポート

BANANALEMON、J☆Dee’Z、kyokaら登場『AFTER SCHOOL SWAG』最新回レポ

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 高いパフォーマンス能力/ボーカル力を持った将来有望な若手フィメールアーティストを中心に据えたライブイベント『AFTER SCHOOL SWAG』。これまでにLittle Glee Monsterや當山みれいなど、若き女性俊英たちが参加してきたイベントの第6回が、1月7日に渋谷asiaにて行われた。

 ラッパーとして活躍するUcca-LaughのMCに導かれて、オープニングアクトとして登場したのは、現役高校生シンガーソングライター、れみふぁ。普段はストリートやライブハウスでアコースティックスタイルで活動しているという彼女は、この日はエレキギターを携えての登場。雰囲気はおっとりとした感じなのだが、ファンキーなギターリフとパワフルなボーカルでオリジナル曲「Twelve」を披露し、1曲だけだが鮮烈な印象を残した。

 続いて登場したのは久保玲奈。昨年、惜しまれながら活動を休止したavax所属のガールズダンス&ボーカルユニット、Prizmmy☆のリーダーとして活躍していた彼女が、この日ソロとして初めてのステージに立った。『関ジャニ∞のTheモーツァルト 音楽王No.1決定戦』(テレビ朝日)や『今夜、誕生!音楽チャンプ』(テレビ朝日系)などのTV番組にも登場し、ソロボーカリストとしての実力の片鱗を見せてきた彼女は、クリス・ハート「I LOVE YOU」を丁寧に歌い上げ、そのボーカル力の高さを提示する。そしてBoys Town Gang「君の瞳に恋してる」ではボーカルと同時にダンスパフォーマンスでも魅せ、これまでの活動で培った実力をいかんなく形にし、ソロとしての明るい未来を感じさせた。

 平均年齢12.5歳の四人組ユニット、BATG(仮)は、前回に続いての登場。発表当時は現在のBATG(仮)と同世代であったSPEEDの「White Love」をダンスも込みでしっかりと表現し、ミュージカル『RENT』の劇中曲「Seasons of Love」では確かなコーラスワークで聴かせる。まだまだ発展途上の部分は当然ながらあるが、その部分も非常に瑞々しく感じさせられ、その頑張りにも胸を打たれた。これからの成長が非常に楽しみなグループだ。

  「Queen of J-POP」を旗印に活動するcolor-codeは、ワンマンや対バンに加えて、海外遠征の経験も持つライブ巧者だけに、初っ端の「Unknown in you」から一気に会場をcolor-code色に染める。NANAMIのタフなラップ、MAKOの安定感のあるボーカル、MARISAのコケティッシュな歌声と、それぞれのキャラクターの強さも相まって、「Re start」などパワフルでダンサブルなパフォーマンスと、つかみもバッチリなMCで、その存在感をしっかりと高めた。

 国民的ダンスボーカルグループに最年少メンバーとして2014年まで活動し、2016年には『ミスiD2017』でグランプリを獲得した武田杏香は、シンガー・kyokaとして登場。甘やかでシルキー、儚げなボーカルスタイルで、オリジナル楽曲である「7days」や「rain」など、バラード曲を中心にしっとりと歌い上げ、会場の空気をガラッと変えた。ソロとしてのライブはまだ2回目というが、ダンスではなく、ボーカルのみでしっかりと観客を惹きつける姿には、歌い手としての挟持を感じさせらる説得力を感じさせられた。

 一転してキャッチーな歌声を聞かせたのは聴かせたのは、シンガーソングライターのロザリーナ。『au CLIMBING CHALLENGE』のCMソングにも起用された「にじいろ」で、バンドと共に、まさしく会場をカラフルに彩っていく。小柄な体躯から発せられる力強く、ややハスキーなボーカルと、軽やかなステージングには、音楽を生み出すという喜びと共に、ポジティブな感情をリスナーに届ける意思を感じさせられた。ライブは「モウマンタイ」で閉められ、次のアクトにバトンタッチ。

 バトンを渡されたボーカリストのMaRuRiは、男性ボーカリストのRyugaを客演に迎えたコラボーレーションスタイルでのパフォーマンス。C&K「みかんハート」や、JAY’ED×JUJU「永遠はただの一秒から」など、ツインボーカル曲を中心に披露し、息の合ったコンビネーションで聴かせる。彼女たちの登場には一際大きな歓声が上がったが、それは彼女たちの高い実力に加えて、instagramなどのSNSを駆使してパフォーマンスをアップするという、彼女たちと同世代の視聴環境と非常に親和性の高いアピールをしている事も影響しているだろう。次世代のミリショー(加藤ミリヤ×清水翔太)となれるか、その動きに注目したい。

 このイベント自体、短い持ち時間で様々な“これからの才能”がパフォーマンスを展開していくという構成からも、NYのアポロ・シアターで行われている登竜門イべント『アマチュアナイト』を想起させられる。そしてMCのUcca-Laughが「彼女が登場すると会場がアポロ・シアターになる」と話したように、草ケ谷遥海のパフォーマンスは、USミュージックからの強い影響を感じさせられ、同時にそこに到達する予感も感じさせられる凄みがあった。クリスティーナ・アギレラ「Something’s Got a Hold On Me」という、1960年代R&Bの名曲をカバーした楽曲をソウルフルに歌い上げる姿は、まさに圧巻の一言。マイケル・ジャクソン「Beat It」のカバーではダンスとボーカルをしっかりと融合させ、その総合力の高さはオーディエンスに強烈な印象を残した。

 総合力の高さでは、ボーカルダンスグループ・J☆Dee’Zも負けてはいない。キャッチーなファンクを聴かせる「Fun Time Funk!!!」から岡村靖幸をカバーした「だいすき」の流れは、日本におけるポップスとしてのブラックミュージックの消化を感じさせられる展開。切なさを感じる展開の楽曲に3人のコーラスワークが乗る「ひとひらの涙」や、ダンスパフォーマンスのスキルの高さとボーカル力を同時に魅せる「あと一歩」など、短い時間ながら充実のライブを見せた。アイドル的なアプローチでも捉えられる彼女たちだが、そこにはアイドルやJ-POPの底力を感じさせる強さがあった。

 このイべントのトリを飾るBANANALEMONは、なにしろ「圧」がスゴい! コーラスワークにしても、歌い上げにしても、そしてダンスにしても、とにかく、アプローチ一つ一つにパンチ力があり、それが4人揃った時の破壊力は、まさに「圧」としか言いようがない。音楽的なタフさでリスナーをねじ伏せるような、自らを猛獣系ガールズユニットと呼ぶだけある「強さ」があった。Destiny’s ChildやSpice Girls、そしてガールズK-POPグループなど、様々なガールズグループが持つストロングポイントのエッセンスを取り込んだような構成と、そこにBANANALEMONのカラーが加わった時に、その「圧」や「強さ」が生まれるのだろう。トリを飾るに相応しい圧巻のパフォーマンスだった。

 ラストはこの日登場したアクトが全て壇上に上り、ウィズ・カリファ「See You Again」とファレル・ウィリアムス「HAPPY」を、合唱ではなく、それぞれのアクトが細かくマイクを繋ぎ、フックをソロとコーラスで展開するという、難しい構成で締めた。そしてそれをスムーズにこなす姿からも、それぞれのメンバーの実力の高さとバラエティを感じさせられ、このムーブメントがより大きな形になった時に、さらなる希望を感じさせられるような一曲となった。これからの彼女たち、そしてこのイベントに期待したい。

(文=高木 “JET” 晋一郎)

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