2018年もヒップホップシーンにはビッグウェーブが訪れる 渡辺志保が選ぶ、注目の新譜5選

 最後は、2017年も大きく注目されたラテン系の楽曲を紹介します。今年のグラミー賞では主要部門にルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー「Despacito」がノミネートされたり、カミロ・カベーラ、カーディ・Bら、中南米にルーツを持つアーティストがヒットを記録したりと、何かとラテン的な側面にスポットライトが当たることが多く見受けられました。

J Balvin, Willy William - Mi Gente (Official Video)

 中でも、今年さらにブレイクしそうなのがJ.バルヴィンです。昨年発表したシングル「Mi Gente」はメインストリームのシーンでも支持され、ハリケーン災害の基金を集めるために制作されたリミックスバージョンには、あのビヨンセが参加したことでも話題になりました。コロンビア出身でレゲトン界ではすでにスター級の人気を誇るJ.バルヴィン、すでにファレル・ウィリアムスやワーレイ、メジャー・レイザーらといった面子とも共演歴が。『SUMMER SONIC 2018』の第一弾ライナップとしてもその名が並んでおり、ここ日本でもブレイクするといいなと思っています。

J. Balvin, Jeon, Anitta - Machika

 そのJ.バルヴィンのニューシングルが「Machika」。イケイケのレゲトン・チューンですが、この曲、今年ロシアで開催される『2018 FIFAワールドカップ』の公式テーマソングでもあるそうでして、日本のテレビなどでも「Machika」が流れるかと思うと興奮です。そうそう、前述したドレイクも、プエルトリコ出身の新鋭レゲトン・アーティスト、バッドバニーとのコラボ作を準備中だそうで、USのメンストリーム・シーンでも本格的にレゲトン・フィーバーが訪れそうです。

 今年も、ヒップホップシーンにはいくつものビッグウェーブが押し寄せそうな予感。イケてる楽曲が発表されたら、また本コーナーで紹介させて頂きます!

■渡辺 志保
1984年広島市生まれ。おもにヒップホップやR&Bなどにまつわる文筆のほか、歌詞対訳、ラジオMCや司会業も行う。
ブログ「HIPHOPうんちくん」
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blockFM「INSIDE OUT」※毎月第1、3月曜日出演

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