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KinKi Kids「Topaz Love」は新たな名曲だ 二人の共作曲に通ずる“黄金比”から魅力を考察

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 KinKi Kidsが1月24日、通算39作目となるニューシングル『Topaz Love / DESTINY』をリリースする。本作は、アニメ『タイムボカン 逆襲の三悪人』(読売テレビ・日本テレビ系)第2クールエンディングテーマ「Topaz Love」(作詞:堂本剛/作曲:堂本光一/編曲:堂島孝平 /ストリングスアレンジ:堂島孝平、sugarbeans)、そして『タイムボカン 逆襲の三悪人』第1クールオープニングテーマ「DESTINY」(作詞:Satomi/作曲:井上日徳/編曲:堂島孝平、井上日徳/ストリングスアレンジ:堂島孝平、sugarbeans/コーラスアレンジ:Ko-saku、佐々木詩織)による両A面シングル。本稿では、堂本剛が作詞、堂本光一が作曲を手がけた「Topaz Love」を中心に、KinKi Kidsの自作曲の魅力を紹介したい。

 堂本剛、堂本光一のソングライティングによる楽曲が最初にシングル化されたのは、「好きになってく 愛してく」(2000年)。KinKi Kidsが出演していた番組『LOVE LOVE あいしてる』(フジテレビ系)の企画のなかでギターを弾き始めた二人が、初めてオリジナル曲の制作に挑戦した楽曲だ。ノスタルジックな手触りを持った光一のメロディと愛の本質を描こうとする剛の歌詞がひとつになったこの曲は、ソングライターとしての二人の原点と言っていい。また、番組で共演していた吉田拓郎の影響が感じられるのもこの楽曲の特徴だろう。

 作詞:剛、作曲:光一による楽曲のなかで、ファンの支持をもっとも集めているのが「愛のかたまり」(2001年/13thシングル『Hey! みんな元気かい?』C/W)。それまでのKinKi Kidsの楽曲とはテイストが違った「Hey! みんな元気かい?」がシングル表題曲になることを受け、“カップリングにはKinKi Kidsらしい曲を入れたい”という二人の思いから生まれたナンバーだ。切なさと憂いをたっぷり含んだ旋律、<思いきり抱きしめられると心/あなたでよかったと歌うの>という女性目線の歌詞。二人の世界観、美意識が強く反映されたこのラブソングは、KinKi自作曲の黄金比を確立した楽曲でもある。

 その後も「銀色 暗号」(2007年/アルバム『Φ』収録)、「Family 〜ひとつになること」(2010年/シングル)など魅力的な楽曲を生み出してきた剛と光一。その最新曲であり、新たな代表曲になりえるのが「Topaz Love」だ。

 「Family 〜ひとつになること」以来、約7年ぶりに光一・剛が書き下ろした「Topaz Love」は切なさと高揚感がバランスよく共存したアッパーチューン。美しさと憂いを同時に感じさせる光一のメロディライン、<誰か愛するネオンが綺麗/泣き見惚れてる/大好きよ>と女性言葉で綴られた剛のリリックは、前述した二人の黄金比を踏襲している。リズム、ピッチを正確に捉えながら、楽曲の軸を作っていく光一、そして、ややレイドバックしたボーカルで楽曲に豊かな表情を与える剛。二人のボーカルの特徴がストレートに出ていることも、この曲の大きな魅力だ。

 「Topaz Love」の背景にあるのは“2017年のKinKi Kids”だ。6月に剛が突発性難聴を発症、7月の横浜スタジアムでの20周年記念公演『KinKi Kids Party!〜ありがとう20年〜』には出演が叶わず、光一ひとりで開催された(剛は生中継で映像出演)。その後、剛は音楽活動を再開させ、10月にイベント『テレビ朝日ドリームフェスティバル2017』に二人揃って出演。さらに年末の東京ドーム、京セラドームで行われた『KinKi Kids Concert 20.2.21 〜Everything happens for a reason〜』では剛の耳の状態を考慮してオーケストラとのコラボレーションを主体とした内容になった。

 予想外の状況に見舞われながらも、現実を受け入れながら“いま二人で何ができるか?”を考え、実行してきたKinKi Kids。<耳をすます寂しい世界>から<探し求めていた物語に辿り着きそう>という心境に至る「Topaz Love」の歌詞には、この半年における彼らの動向がリアルに反映されているのだ(“Topaz Love”という曲名は明らかに“突発”に由来している)。今後この曲を耳にするたびにファンは“あの大変な時期を乗り越えられて良かった”という気持ちを思い出すことになりそうだ。

      

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