>  > フルカワ×LOW IQ 01×荒井鼎談

フルカワユタカ×LOW IQ 01×荒井岳史 特別鼎談 「やっぱり人のつながりが一番だ」

関連タグ
フルカワユタカ
LOW IQ 01
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

過去の経験があるから、今の出会いにつながっている(フルカワ)

ーーフルカワさんは今年でDOPING PANDAを始めて20年、ソロになってから5年。節目のタイミングかと思いますが、改めてこの20年を振り返ってみて「もっとこうしておけばよかった」と考えることはありますか?

フルカワ:人から話を聞いて反省したり恥ずかしくなったりすることは山ほどあるんですけど、もっとこうしておけばよかったというのはあんまり考えないようにしてます。今さらどうしようもないですから。過去のそういう経験があるから、今の出会いにつながっているんだと、そこは変に前向きに考えてます。基本、後ろ向きの性格なんですけど(笑)。ただ、あの暴挙がつながってると言っちゃうと、失礼に当たりますけどね。

LOW IQ 01:反省はしろ、後悔はするなってことです。

ーー回り道だったかもしれないけど、結果として今回『Yesterday Today Tomorrow』のようなど真ん中を突き進むポップな作品に到達できたことは、すごいことだと思うんです。特にDOPING PANDA時代から知る人には、余計にグッとくるものがあるなと。

フルカワ:ありがとうございます。そういう人がたくさんいたらいいなと思って……今日は本当に、自分の音楽について語るのがなかなか難しい(苦笑)。

LOW IQ 01:彼は逆に行こうとしちゃう悪い癖があって、例えばDOPING PANDA解散後みたいな、たぶん自分がやろうと思ったことをドーパンとは逆に行こうっていう。

フルカワ:しました。

LOW IQ 01:それはアーティストとしては、すごくいいことだと思うんだけどね。自分もSUPER STUPIDを活動停止させたとき、SSとは全然違うことをやろうと思ってうまくいけたので。僕の場合はソロをやろうと思ったときにライブをやるつもりがなくて、「よし、ソロになったから勝負かけてやるぞ!」って感じでもなかったから肩の力も抜けていたんです。でも、フルカワは逆にそういうものを変に背負っちゃうというのもあって、遠回りしたのかもしれない。たぶん相談する相手もいなかったと思うし、本当にひとりで意固地になってたのかな。

フルカワ:むしろソロ1枚目(2013年11月発売のアルバム『emotion』)のときはそういうふうになっていたかもしれないですね。ドーパンを倒すくらいの感じでやってた気がするし。ツアーを回っても、動員はドーパンのときより下がるじゃないですか。セールスも下がって。だから、解散のときよりも1枚目のツアーが終わって戻ってきて、事務所のレーベルでやってたんですけど、そこのレーベルもなくなっちゃったときに一番ドーンときました。「ああ、俺もう辞めなきゃいけないのかな」ってちょっと思いましたからね。

LOW IQ 01:前のバンドに勝つことってなかなか難しいことだしね。僕の場合は前のバンドの活動が短かったし、音源もフルアルバム1枚とミニアルバム1枚ぐらいだったから、全然プレッシャーもなくいけた。だけど彼は壁にぶち当たり、もがいたからこそ自分の体に何が合うのかを素直に理解することができたんじゃないかな。

ソロで自分なりのポピュラリティを突き詰めていく(荒井)

ーーここにいる皆さんはそれぞれソロアーティストとしても活動していて、それぞれにスタンスがあると思うんです。例えば荒井さんはthe band apartとソロをどう使い分けているんですか?

荒井:the band apartは僕だけのものではなくて4人でやっていることなので、ずっと4人の思うカッコいいことをやりたいっていう気持ちなんです。それと並行してやっているソロでは、僕にとってはポピュラリティのあることをやりたくて。それと同時に、the band apartとはちょっと違うことをやりたいというのもありますよね。いかに遠ざけていくか、その限界に挑戦みたいな。結局同じ人が歌っている以上、越えられないものもあるじゃないですか。究極に言ってしまえば、4分の1に劣化する可能性だってあるかもしれない。でも、そこと対峙しながら、自分なりのポピュラリティを突き詰めていくっていう。ソロはもう5年くらいやってますけど、そういう意味ではだいぶ住み分けができるようになりましたよ、自分の中で。

LOW IQ 01:確かに曲を作る人は一緒だと思うけど、全然違うんだよな、ソロとバンドって。俺、昔からメンバー全員でバンドをやってる感じがすごいなと思うのはthe band apartとBRAHMAN。バンアパを見てると、やってる音楽は全然違うのにU2を思い出すんだよね。BRAHMANもちゃんと4人のキャラが立っていて、これも全然違うけどRed Hot Chili Peppersを感じる。4人バンドのすごく良いところはthe band apartとBRAHMANに全部出てるし、ちゃんと4分割ができる人だからバンドが長続きしてると思うんです。

ーーその話、すごく納得です。フルカワさんは、もしバンドが続いていたらソロをやろうって考えたと思います?

フルカワ:俺は思わなかったんじゃないかな。当時もガス抜きじゃないですけど、そういうことを言われたこともありますし。でも、特にバンドの最後のほうはメンバーのおかげもあって、やりたいことができていた。それこそさっき荒井が言ったように、バンアパは4人で音楽を作っている感じだけど、僕の場合は作詞作曲もレコーディングもミックスも全部自分でやって、ライブのセットリストも全部自分で決めて、照明も全部決めていたので、さらにそこからソロっていうのはなかったと思いますね。

LOW IQ 01:ちょっとそこの気持ちはわかるんだよね。バンドの中にもこういう人っているじゃない、自分で全部やっちゃうみたいな。ワンマンって言っちゃったら変な話かもしれないけど、そこらへんの感覚がすごくあって。こいつは頑固だったから、きっと譲りたくなかったんだろうね。今だったら「たまには誰か曲書いてみなよ」とか言えると思うんだけど、当時はドーパン=フルカワユタカぐらいの気持ちがあったと思うから。

「フルカワユタカ×LOW IQ 01×荒井岳史 特別鼎談 「やっぱり人のつながりが一番だ」」のページです。の最新ニュースで音楽シーンをもっと楽しく!「リアルサウンド」は、音楽とホンネで向き合う人たちのための、音楽・アーティスト情報、作品レビューの総合サイトです。

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版