AKB48、4回目の組閣で新風が吹く? チーム8メンバーの兼任が与える影響を読む

AKB48、4回目の組閣への期待

チームAキャプテンにはチーム8の岡部麟

岡部麟

 またキャプテンが新たに選出されることもあり、誰がそのチームのキャプテンになるかも組閣の見どころのひとつ。今回の組閣では、岡部麟(茨城県代表)がチームA、込山榛香がチームK、高橋朱里がチームB、村山彩希がチーム4のキャプテンに就任した。

 キャプテン人事で一番の注目は、チーム8の岡部麟が兼任メンバーながらチームAのキャプテンに選出されたこと。チームAは、髙橋みなみ、篠田麻里子、横山由依とAKB48を代表する大物メンバーらが歴代キャプテンを務めてきた。諸先輩らが築いてきたチームAキャプテンのポジションを岡部に託すということは、彼女への強い期待の現れだろう。

横山由依

 チームAに憧れていた岡部は、劇場でも「不安ですが、先輩もいるので……たくさん頼って頑張って……」と涙で言葉を詰まらせると、総監督の横山由依が「一番びっくりしているのは麟ちゃんだと思うけど、しっかりしているし、周りも見られそうだし」とフォロー。また岡部は自身の755で「今 自分のことで精一杯で 自分のことをどうにかしたいのに... キャプテンという重大な役を担うことになって、、、自分を見失わないか そこだけが 心配da」(原文ママ)とキャプテン就任への不安な思いを吐露していた。新しい世代がこれからどのようにAKB48グループを改革していくのかは、今後の注目ポイントになってくるだろう。

 新体制での活動は、来年4月から始まる。12周年公演では最後に、総監督の横山が「AKBって今までいろんなことを乗り越えて来たし、やって来たと思う。チーム8のみんなも今までの活動もできるみたいだし、13年目の試練なのかチャンスなのかわからないけど、13年目に繋げられる様に必死に頑張っていきましょう」と語り、「ここにいるメンバーでもう一回東京ドームに立ちたい」と締めくくった。

 グループの中でも破竹の勢いのチーム8全員が兼任し、さらにフレッシュな16期が各チームに入ることはパワーアップのチャンスだ。AKB48が再び東京ドームに立てる日が来ることを心待ちしたい。

■佐藤 仁
シンクタンク研究員。ポップカルチャーやエンタメ・コンテンツが国際社会や日本経済に与える影響を研究。例えば日本とアジアのソフトパワーの源泉はどこにあり、これからどのように進化していくのかについてミクロ(個人単位)からマクロ(社会全体)まで幅広い視点から探求

写真=(C)AKS

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