AKB48 渡辺麻友が全うした“アイドル”の姿 ラストセンター曲「11月のアンクレット」から読む

 また、特筆したいのは、『ミュージックステーション』には小栗有以の出演もアナウンスされていることだ。渡辺は卒業するにあたって、これから期待する後輩メンバーの一人に小栗を挙げており、自身の卒業コンサートでも様々な場面で彼女をフィーチャーした演出を取り入れた。「11月のアンクレット」において、小栗のポジションは3列目の渡辺の真後ろ。カメラ位置的にも目立つ位置におり、渡辺とペアになる瞬間も設けられている。「11月のアンクレット」は渡辺のアイドル人生を象徴した楽曲であると同時に、AKB48のバトンが受け継がれる様を描いたパフォーマンスでもあるのだ。

 師走には、『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)や『日本レコード大賞』(TBS系)などの年末歌番組への出演が決定しているAKB48だが、10回目となる『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)への出場も発表された。渡辺は、12月26日にAKB48劇場にて卒業公演を行った後、大晦日の紅白がラストのステージとなる。指原は紅白出場決定を受け、Twitterに「まゆちゃんと思い出作れたらいいなあ」と思いを募らせている。先日放送された『ベストヒット歌謡祭』(日本テレビ系)では、指原と柏木がラストに花束を贈るサプライズがあったが、紅白の大舞台で渡辺はどのようなラストステージを見せてくれるのだろうか。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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