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『Anly Live Tour ☆北斗七星☆』ツアーファイナル公演レポ

Anly、ステージで示したシンガーとしての“底知れぬ可能性” 全国ツアーファイナル公演レポート

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 Anlyの全国ワンマンツアー『Anly Live Tour ☆北斗七星☆』が10月24日、渋谷CLUB QUATTROでツアーファイナルを迎えた。

 今回のステージでは、Anlyの人生における音楽体験を詰め込んだような1stアルバム『anly one』の収録曲をはじめ、ツアータイトルにもなっている6thシングル「北斗七星」、そして11月29日にドロップされる最新曲「Venus」も披露。彼女が幼少期から慣れ親しんだブルースやオールドロックといったルーツミュージックと、メジャーデビュー以降に培われたポピュラーミュージックの要素が混ざり合い、Anlyのシンガーソングライターとしての底知れぬ可能性を、まざまざと見せつけられたようなステージだった。

 レスポールの歪んだ音が鳴り響き、「Don’t give it up!」でライブは幕を開けた。続けて「Enjoy」が始まると、ライブ序盤から一気に客席は沸き立つ。Anlyの呼びかけに呼応してタオルを回し出すオーディエンス。観客の熱気を全身で受けとめた彼女は、デビュー曲「太陽に歌え」でアコースティックギターに持ち替え、アグレッシブな歌声を会場に響かせた。

 20歳とは思えない、堂々としたステージングを見せるAnly。その歌声は地に足がついた安定感があり、曲によって歌い方もガラリと変わっていく。Anlyの名を一躍有名にしたスキマスイッチとのコラボ曲「この闇を照らす光のむこうに」では、聞き手の心を奮い立たせるような力強さもあれば、すべてを包み込むようなおおらかさも備えている印象を受けた。

 MCでエド・シーランからの影響を語った彼女は、ステージにひとりだけ残り、ループペダルを使用した即興演奏をスタート。アコースティックギターと自身のコーラスを重ね合わせ、観客の目の前でひとつの演奏を作り上げてくというものだ。そこで披露した「Don’t」「Coffee」「Moonlight」の一連の流れでは、ミニマムなメロディにリズミカルなボーカルを乗せ、ブルージーに、時にHIPHOP的なアプローチも加えながらグルーヴを生み出していく。小さい頃からよく人前で歌い、16歳からシンガーソングライターとしてライブを始めたというAnly。多種多様な音楽との関わりの中で人生を送ってきた彼女の音楽観が、歌だけでなく、パフォーマンスからも伝わってくるようだった。

 アデル「Hello」の弾き語りカバーで観客を圧倒したのも束の間、バイオリンをメンバーに加えた「カラノココロ」は、これまでの雰囲気から一転してシンフォニックなステージに。同曲は、Anlyが地元で培った音楽と上京してから出会った音楽がミックスされた楽曲であり、彼女の成長と挑戦を象徴している。ストリングスを大胆に取り入れ、曲間には会場全体でのシンガロングが行われるなど、これまで以上に華々しいステージを作り出した。新しい挑戦で生み出す苦労は大きかったというが、同曲がライブでの大きな武器となっているのは間違いない。ここで弾みをつけたAnlyは、「Manual」「FIRE」「EMERGENCY」と続け、オーディエンスをさらに沸かせた。

 バイオリンに加えてフルートも参加した「笑顔」は、ロックやブルースから一歩距離置いたバラードナンバー。そして、「遠く離れてても、皆さんの心に寄り添う歌を、歌って生きていきたいと思っています」と観客への感謝を語ったAnlyは、「北斗七星」で本編を締めくくった。鍵盤とバイオリンから始まり、曲が進むについてバンドサウンドへと変化し、ラストに向かって力強さが増していくボーカル……普段のイメージとは一味違う、Anlyの感情があふれ出るような叙情的な世界に息を飲んだファンもいただろう。

      

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