星野源とPerfumeはなぜ抜群の相性を誇る? 『Perfume FES!!』大阪公演の共演から紐解く

 また、アンコールも大きな見どころであったと続ける。

「アンコールではPerfumeの3人とほしゆか(星野源)、ながゆか(長岡亮介)のアコギ2本によるセッションが行われましたが、最新曲の『If you wanna』とインディーズ時代の『スウィートドーナッツ』が全く違う雰囲気の楽曲になっていたのも面白かったです。星野源は自身のライブでもNUMBER GIRL『透明少女』などの弾き語りを行っていますが、ぜひ今後Perfume楽曲もレパートリーに入れていただきたいですね。また、Perfume3人の生歌も貴重でした」

 最後に同氏は、2組の共演に感じた今後への可能性について、こう話してくれた。

「音楽的なチャレンジを続けているアーティストたちが、あれだけの規模の会場で平日に行われたライブに満杯の人を集めているということ自体、非常に喜ばしいことだと思いました。メインストリームにいながらエッジを効かせたことをやる、という部分で共通項のある2組だと思うので、これからも刺激し合っていいアウトプットを出していってほしいです。あとは単純に『もう一度やってほしい!』と思いました。行きたいのに行けなかったという人はかなり多いはずですし、あ~ちゃんもMCでチケットの売れ行きに言及して『また源さんにお願いしてみよう!』とも話していたので、ファンとしてはあの組み合わせで全国ツアーをやるくらいの取り組みを期待したいです。『日本の音楽って楽しいな』と素直に思えるライブだったので、より多くの人たちが体験できるような場があるといいなと」

 メインストリームで挑戦を続けながら、人気を拡大する2アーティストによる夢の共演。レジー氏の発言からも、そこには字面以上の可能性と体験があったということがわかるだろう。見られなかったファンへ向けた今後の展開は、果たしてあるのだろうか。

(文=中村拓海) 

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