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PKCZ®連続インタビュー企画:VERBAL(m-flo)

VERBALが目指す、理想のパフォーマンス「“思い出作りマスター”がオーディエンスをロックできる」

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「お金のことよりも、音楽をやっていくノウハウがわかってきた」

ーーm-floがデビューするきっかけは何だったんですか?

VERBAL:その後もいろいろあるんですけど……。まず、テレビのオーディション番組に出るんですよ。takuが言うには僕がデモテープを送ったみたいなんですけど、フジテレビの『ハウスエナジー』という番組に出ることになって。MEGA-MIXのSAMさんなんかが審査員をやっていて、僕らのバンドが優勝しちゃったんです。その後メジャーデビューの話もあって、スタジオでレコーディングもさせてもらったんですけど、両親から「ラップで食っていくなんて何考えてるの? 絶対ダメ」みたい言われて、ぜんぜん祝福してもらえなかったんですよ。僕とtakuも「確かに難しいだろうな」という感じだったから、とりあえず大学に行ったんです。

ーーボストンカレッジですよね。

VERBAL:はい。takuは先に音楽活動を再開して、曲を作ってたみたいで。僕は大学を卒業して1回就職して、その後、大学院に行き直して。冬休みに日本に戻ったら、takuがある楽曲のリミックスを作っていて「ラップしてくれない?」って頼まれたんです。アナログ500枚作ったみたいなんですけど、それが瞬時に売れて、「今度は自分たちの曲を作ろう」ということになって。そのとき作った曲のなかにm-floの1stシングル(「Planet Shining」)も入ってたんですよね。そこからすぐにメジャーデビューが決まったんですけど、takuと一緒にやり始めてから5〜6年経ってますね。

ーーm-floのメジャーデビューは1999年。2ステップを取り入れたシングル「come again」、2ndアルバム『EXPO EXPO』の大ヒットなど、順調にキャリアを重ねていきます。

VERBAL:メジャーデビューしてからもアメリカと日本を行き来していたんですよ、じつは。2ndアルバムがヒットして、ようやく「日本に戻ってもいいかな」と思って。ずっとリアリティを持てなかったんですよね、音楽をやることに対して。もともと裏方をやりたいと思っていたので。でも、印税で大学院の学費を払って、妹の学費も払ってあげたときに「これだったら親孝行もできるな」と思って。

ーー仕事として成立することが明確になってから、音楽活動に専念したということですか?

VERBAL:お金のことよりも、音楽をやっていくノウハウがわかってきたということですね。それまでは言われるままにラップしてるだけで、全体のことがわかっていなかったし、コントロールできてる実感もなかったんです。そんなところに飛び込んでいくのは怖いなって。でも、リリースを続けているうちに全体の仕組みがわかってきて、「これだったら好きなことをやりながら暮らしていけるかもしれない」と。「カッコいいラップやったらモテる」っていうだけじゃ先は見えないですからね(笑)。その頃はもう24才くらいだったので。

ーー最初の印税でアクセサリーを買ったというのはホントなんですか?

VERBAL:ホントです(笑)。RUN DMCの金のチェーンだったり、Big Daddy Kaneが”Kane”って彫ってあるリングをしていて、「自分でカスタムしたアクセサリーが欲しいな」って思ってたんですよ。そのとき買ったのはヒップホップ系のジュエリーショップにあったネックレスなんですけど、前から目を付けていて、印税が入ってすぐに店に直行して(笑)。10万くらいだったんですけど、当時の自分にとってはすごい大金だし、そんな大きい買い物も初めてで。かなり迷いましたけど、お店の人にちょっとオマケしてもらったし、思い切って買ったんですよね。

ーーその体験がジュエリーブランド「AMBUSH」の立ち上げにつながってるのかも。

VERBAL:そうですね。最初に買ったネックレスも「これはすげえ価値がある」と思ってたけど、いろいろ話を聞いてるうちに、いろんな種類のジュエリーがあることがわかってきて。「ゴールドにもいろいろある」とか「そのネックレスに付いてるのはダイヤじゃないよ」とか(笑)。いまの奥さんと結婚するときも「この指輪が欲しい」と言われて、すごく調べたんですよ。「何でこんなに高いんだ?」から始まって、ダイヤの種類とかカットの方法とか。そうするとバリューがわかってくるんですよね。「なるほど、だからこの値段なんだな」って。

ーー結婚指輪についてそこまで真剣に調べる人、あまりいないと思います。

VERBAL:自分で納得したかったし、価値がわかっていないものをあげるのもイヤだったんですよね。インターネットがない時代だから、調べるのは大変でしたけど(笑)。

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