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今井優子 デビュー30周年記念 ミニアルバム・プロジェクトインタビュー

今井優子が語る、デビュー30年で迎えた“シンガーソングライターとしての進化”

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角松敏生
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「クラウドファンディングを通じてプロダクトを作って実績を残そうと」

――いよいよ今年、クラウドファンディングプラットフォーム・CAMPFIREを使ったミニアルバム制作プロジェクトがスタートしました。このプロジェクトに至ったきっかけを聞かせてもらえますか?

今井:私は昨年まで、マネージメントを含めて全部自分でやっていたんですけど、今年に入ってから今のスタッフさんたちと出会って。たまたま彼らが以前、別のアーティストさんでCAMPFIREを使って成功を収めた実績があったんです。これは単なるアルバム制作のための資金集めということではなくて、新しいチーム……私はこのチームを“チーム今井優子”と呼んでいるんですけど、その立ち上げとしてのひとつのプロジェクトなわけで。ミニアルバムでいいから、プロダクトを作って実績を残そうとしたわけです。さらに、このプロジェクトを通じてファンクラブも設立されるので、私にとっては願ったり叶ったりの企画でもあるんですよ。

――なるほど。“チーム今井優子”が立ち上がるまでは、全部おひとりでやっていたんですね。

今井:本当に大変だったんですよ(笑)。ライブでのミュージシャンのブッキングから、サイトの運営やファンの方たちへライブ告知を送ることまで全部やっていたので。でもそのおかげで、ミュージシャンの方たちとはとても仲良くなれました。普通だったらお忙しくて一発でOKしてくれないような方もいたりするんですけど、私が直接その方に「次のライブがいついつなんですけど、お願いできますか?」と連絡することで「空いてたらいいよ」と一発返事で、いつもやってもらっていたので。皆さん、自分でブッキングしてるという大変な状況を察してくださってたんだと思いますが、演奏は勿論のこと、お人柄も素晴らしいミュージシャンの方々とご一緒させて頂けて本当に有難いと思っています。

――そこまでやっていたんですね!

今井:はい。ある日、周りの人から「誰かにサポートしてもらっているの?」と訊かれて、「ライブハウス以外は自分で」とお答えしたら、驚かれて(笑)。ただ、ここにきてだんだんと私ひとりの力ではどうにもならない状況になってしまって。昨年ぐらいから、いろいろな人が集まってくる時期だったんでしょうね。本当に頭がパニックになって煮詰まっていたところに、こんなに素敵なスタッフさんを紹介してもらって、それでアルバムを作るためのクラウドファンディングのお話をいただいたんです。クラウドファンディング自体流行っているようだし、自分でも面白そうだなと思って。あと、支援者の方の顔が見えるのがすごく興味深くて、私から直接お礼や気持ちを伝えやすいかなと。だからすごく楽しみなんです。

「“YUKO-SOUND”に近いものであれば、皆さん喜んでくれるはず」

――確かに相手の顔が見えるのは大きいですよね。

今井:そうなんです。私、今までSNSを通してすごく感じたことがあって。デビューしてからしばらくは、どんなファンの人がいるかもわからなかったんですよ。でも、自分でサイト運営とかSNSとかいろいろやるようになってからは、ファンの人たちの送ってくるメールを直接読むことができるようになった。そのぐらいから、こういう人が私の歌を聴いて応援してくれてるんだと実感できて。それで「ほかにどんな人たちがいるんだろう?」と逆に知りたくなって、今度はFacebookを始めたら、プロフィールに顔写真が載っているので、「へ~、こういう人が私の歌を聴いてくれてるんだ」と(笑)。最初はちょっと照れ臭かったですけどね。でも、直接自分の言葉でお礼を言えるのがすごく嬉しくて。だから、まさにクラウドファンディングは今の自分にぴったりで、「支援しました」ってコメントが届いたりすると「この人はずっと聴いてくれてるんだな」とか「この人は最近ファンになった方だな」とか自分でもわかるので、どんなアルバムを作ろうかなと自分のモチベーションにもつながっている気がします。

――今の活動スタンスに合っていると。

今井:はい。しかも今は心強いスタッフさんが周りにいるから、これからは作品作りに専念できるし。本当に感謝しています。

――作品を届けるのは秋ごろを予定されていますが、制作準備はそろそろ始まっているんでしょうか?

今井:はい、ちょっとずつ(笑)。きっとスタッフさんはみんな心配してると思うけど、今までの制作とはちょっと違っていて。すでにモチベーションをグッと高いところまで持っていけて、3曲ぐらい「こんな曲があったらいいな」というのがすでにイメージできています。以前はそこにたどり着くまでが大変だったんですけどね。あとは、どういう歌詞にしようかなとか、そういう感じでちょっとずつ進めているところです。

――ちなみに、作品全体のイメージ感ってありますか?

今井:洋楽チックで、洗練されたAORサウンド。イメージ的にはヨーロッパの海岸があって、WORKSHYとかBASIA、そのへんの雰囲気かな。

――なるほど。それにしても、作品を届ける人の顔が想定できているというのはかなり大きいですよね。

今井:そうですね。最近はここ10年ぐらいの曲を好きと言ってくれる人たちがだんだん増えているし、ライブに来てくれている人たちも増えているので、アプローチなら気に入ってもらえるというのがわかりますし。あるとき私のファンの方が、私の16ビートとテンション感のある楽曲を“YUKO-SOUND”と名付けてくれたんですよ。そのYUKO-SOUNDに近いものであれば、例えば少し意表をついたような楽曲でも皆さんはきっと喜んでくれるはずと確信しているので、書きやすいといえば書きやすいかもしれないですね。

(取材・文=西廣智一)

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