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清水翔太 全国ツアー日本武道館2DAYS公演(8月13日)レポート

清水翔太、デビュー10年にして見せた成長と力強さ 万感の思いで迎えた日本武道館公演

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 清水翔太が、最新アルバム『FLY』を携えた全国ツアーを8月20日、地元の大阪・大阪城ホールにて完遂した。セミファイナルは東京・日本武道館2DAYS。そのうち2日目の8月13日に行われた公演の模様をレポートする。

 ライブは、夜の東京の街へ飛び立とう(=FLY)とする清水の映像から始まる。また、先に言ってしまうがアンコールで「Tokyo」という曲を歌いながら、清水は感極まって涙を流した。『HOME』でデビューして10年目、さまざまな苦悩を乗り越え『FLY』で再び花開いた清水翔太の音楽。中でも東京で生きながら感じたことを詰め込んだこの曲を、まさに東京の武道館で満員のファンが見つめる中歌っているという状況は、清水にとって特別なものであったに違いない。そんな点から、「東京」で見ることに意義深さを感じるステージだった。

 主役の清水を囲むメンバー編成は、ギター、ベース、キーボード、ドラム、コーラス3人、DJからなるバンドと、男性ダンサー4人。ステージ中央の階段の上に清水が登場した瞬間から、彼とオーディエンスの呼吸はぴったり合っていた。「Sorry Not Sorry」「FLY」「CREAM」といったミドルチューンで序盤から大胆にオーディエンスの心を引き寄せると、清水も「最初の映像の時点でみんなの熱量が伝わってきて、超安心しながら3曲やりました。今日は俺、すごい歌歌っちゃうかもしれない(笑)」と笑顔を見せる。もとよりオーディエンスとの親密度が高い清水のライブだったが、さらに相思相愛ぶりが増し、また、ボーカルの訴求力がぐんと上がったことを痛感した。

 最初のMCのあとは「過去曲を……」と前置きして、ソウルフルな「YOU & I」「ナツノオワリ」を披露。1フレーズ1フレーズ、間をためて入魂の歌声を絞り出すたびに大歓声が上がる様は、R.ケリーやジョン・レジェンドといった海外のソウルスターのライブをも彷彿とさせる。歌声だけで沸かせる20代の男性ボーカルは、今の日本で稀有な存在ではないだろうか。

 そんな中、前半のハイライトとなったのは、最高傑作シングルと自ら語る「FIRE」とアルバムのリード曲「Because of you」だ。「FIRE」では何もかもを燃やしてでも愛する人に会いたいという激情を、赤い光に包まれながら切ない表情とエモーショナルな歌で表現。それに圧倒された客席の方々から「ヤバイ」「カッコいい」という声が漏れ聞こえたほどだ。一方、「Because of you」の前は「曲を作るとき、みんなの顔を思い浮かべてる。俺にとってゴールはライブなの。これはみんながサビで大合唱してくれたらいいなと思って作った」と話し、その通りの光景が実現。清水はステージのギリギリ前方に足を置いて、幸せを噛み締めるようにファンと一緒に声を響かせていた。

 甲高いシャウトが印象的な「ANIMAL」で、ライブは後半戦へ。このパートでは「いつもBlue」「Drippin’ feat. IO, YOUNG JUJU」「夢がさめないように」といった『FLY』収録曲を連投し、クールなヒップホップチューン「Drippin’~」ではKANDYTOWNのIOとYOUNG JUJUが登場して貴重な生共演に会場が沸く。

 現在、デビュー10周年イヤーをひた走っている清水。本編クライマックスではそのキャリアを振り返り、紆余曲折あった胸の内を赤裸々に語った。

 デビュー曲「HOME」がいきなりヒットした清水。以降、自身が目指すものと世間から求められるもののギャップに苛まれながらもコンスタントに楽曲を発表したが、思うような結果が出ず、「すごく悔しかった。辞めたくなるときもあった」と当時を振り返る。転機は2015年にベストアルバム『ALL SINGLES BEST』をリリースした頃。「ここからは俺のやり方で、俺の音楽でヒットを出して、スタッフも周りも振り向かせよう」と奮起し、2016年にリリースしたシングル曲「My Boo」が10代・20代のカップルの共感を呼びロングヒットとなった。苦悩の末に自身の追い求める音楽でヒットを生み出せたことは、本人にとって主体性の伴ったうれしい出来事だったに違いない。ステージでは「すごく大きな追い風を吹かせてくれた曲。ここからもっともっと期待に応えられるように、この武道館に来年また帰ってこれるように、俺がんばるから」と固い決意を口にして、「My Boo」、そして「Damage」を万感の思いで歌い切った。

      

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