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『NARUTO』から『BORUTO』、「シルエット」から「バトンロード」へーーKANA-BOONが描く鮮やかな“継承”

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 4月より放送中のアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』(テレビ東京系)のオープニングテーマである、KANA-BOONの「バトンロード」。7月12日にシングルとしてリリースされたこの曲には、アニメとバンドにまつわる様々な“継承”のメッセージが込められている。

 ファンは既知のことだが改めて解説しておくと、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』は人気漫画『NARUTO -ナルト-』の続編にあたる話で、うずまきナルトの息子・うずまきボルトを主人公にした漫画・アニメ。偉大な父を持つ息子の葛藤や、各キャラクターによる“継承”をテーマに描かれた描写も多く、子供だけでなく大人世代の琴線にも触れる作品だ。

 KANA-BOONはこれまで、『NARUTO-ナルト-疾風伝』オープニングテーマ(「シルエット」)、映画『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』主題歌「ダイバー」)、PS4『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』オープニング楽曲(「スパイラル」)と、シリーズ作品と数多くのタイアップを務めてきた。さらに、メンバー全員が作品のファンであることから、詞世界や楽曲とアニメ・映画との関連性も深く、ファンからも熱い支持を得ている。

 そんな両者が初めてタッグを組んだのは、『NARUTO-ナルト-疾風伝』のオープニングテーマである「シルエット」だった。この楽曲を聞いた原作者の岸本斉史氏は「TVアニメ版でKANA-BOONの『シルエット』という曲を聴いた時に、ASIAN KUNG-FU GENERATION以来の『きた!』って鳥肌が立った」らしく、「改めて曲をフルで聴いた時には涙が出ちゃって……。『これは俺のことを歌っている、なんで俺のことをこんなにわかってるんだろう』と思っちゃった」といたく感動。そこから「ダイバー」をオファーし、以降も良い関係性が続いているという。

 「シルエット」は『NARUTO-ナルト-』の物語も後半に入ったことからか、2本のギターが織りなすセンチメンタルなメロディと疾走感溢れるサウンドで、過ぎたシーンを少しの後悔とともに20代のKANA-BOONが歌う歌詞も特徴的な楽曲だった。そして今回の「バトンロード」は、同じ疾走感を感じる楽曲ではあるが、以前よりも複雑すぎない古賀隼斗のギターリフや、歌詞の一言一句がハッキリと聴こえるプロダクションなどが目立つ。KANA-BOONのメンバーは各メディアでこの曲のことを「今出すべき曲だった」と語っているが、そこにはバンドの現状が大きく関係しているのではないか。

 KANA-BOONは全員がまだ20代ではあるが、もうすぐデビューシングルのリリースから4年が経ち、若手の枠には収まらない立場になった。実際に、『VIVA LA ROCK』では初日のトリを務めるまでになり、各フェスでもヘッドライナークラスのスロットに収まることも増えている。彼らはついに、偉大な先輩たちが繋いできたロックシーンのバトンを“継承”される立ち位置へと上り詰めた。だからこそ、自分たちが<新章>を作らなければいけない、そして次へと繋いでいかなければならない。「バトンロード」はそんな決意を有言実行するための誓いの歌のように聴こえる。

 そんな大きなバトンを受け取るところまで来たKANA-BOONは、7月23日に地元大阪・堺のイベント『MIKROCK’17』に出演することも決定している。彼らが拠点としていた三国ヶ丘FUZZの主催するイベントで、高校の軽音楽部から地元の人気バンドまでが登場する意義のある催しだ。彼らにとっては地元ライブハウスへの恩返しであり、これもまた、次へのバトンを繋いでいく一歩となるだろう。

(文=中村拓海)

■リリース情報
『バトンロード』
発売中
価格:初回生産限定盤(CD+DVD)¥1,500 +税
通常盤(CD) ¥1,165 +税

<CD収録曲>
1. バトンロード
2. アナートマン
3. ワンダーソング

<DVD収録内容>※初回生産限定盤のみ
ファン待望!小泉貴裕初監督作品「シン・シルエット」(小泉が監督になるまでのドキュメンタリー / 「シルエット」Music Video 小泉監督編)

※初回生産限定盤・通常盤ともに全国ツアーチケット先行抽選受付シリアルナンバー付き
※初回生産限定盤にはどうでもいいオマケ014封入
※通常盤初回仕様にはBORUTO描き下ろしワイドキャップステッカー、どうでもいいオマケ014封入

http://www.kanaboon.com/
http://kanaboon.jp/

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