欅坂46主演ドラマ『残酷な観客達』と新アルバムの繋がりは? 深まり続ける物語の謎に迫る

欅坂46、ドラマと新アルバムの関係を読む


 と、ここまで考えてみたが、やはり彼女達の曲がヒントになっているのは間違いないだろう。

 当初は様々なネットユーザー達の身勝手なコメントが目立ち、「エキセントリック」の世界そのものだと思っていたが、ここにきて「月曜日の朝、スカートを切られた」が、むしろ生徒達の内面を表現しているように思える。

 <どうして学校へ行かなきゃいけないのか? 真実を教えないならネットで知るからいい>から始まり、<反抗したいほど熱いものもなく 受け入れてしまうほど従順でもなく あと何年だろうここから出るには 大人になるため嘘に慣れろ>という学校への虚無感。スカートを切られても<私は悲鳴を上げない>という現実にリアリティを感じない冷めた視点は、ゆずきとみこが纏う空気感に似ている。

 最終回を前にしても、いまだに不安定なままのゆずきとみこの関係。みこがゆずきに向ける執着心はいったい何を意味するのか。考えすぎなだけかも知れないが、俄然ラストの展開が楽しみになってきた。

(文=本 手)

■放送情報
『残酷な観客達』
放送中
Huluにて先行独占配信中
企画・原作:秋元康
脚本:矢島弘一
監督:矢島弘一、日暮謙
音楽:牧戸太郎
制作:八木元
プロデューサー:植野浩之
企画制作:日本テレビ
制作プロダクション:イメージフィールド
製作著作:「残酷な観客達」製作委員会
(c)「残酷な観客達」製作委員会
公式サイト
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