>  > ヒントン・バトルが語る“不可欠な要素”

『ヒントン・バトル ダンスアカデミー』開校記念インタビュー

ヒントン・バトルが語る、傑作ミュージカルに不可欠な5つの要素とスクール開校の理由

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 トニー賞を過去3度受賞したブロードウェイのトップアクター、ヒントン・バトルと吉本興業が主宰するダンススクール『ヒントン・バトル ダンスアカデミー』(以下HBDA)が4月に東京で開校した。“日本最高峰のブロードウェイダンサー養成機関”を指向するHBDAには、400名を超える応募のなかから選ばれた年齢さまざまな28名が第1期生として入学。生徒たちはバレエ、モダン、ヒップホップ、リズムタップの習得をベースとした“ヒントン・メソッド”のカリキュラムを最大3年間受け、日本国内はもちろん世界で活躍できるダンサーを目指している。

 今回リアルサウンドでは、主宰者のヒントン・バトルにインタビューを行い、開校後の手応えやHBDAのビジョンについて話を聞いた。後半では豊富なミュージカル出演経験を持つ彼が、優れたブロードウェイ作品に共通する“5大要素”も教えてくれた。(鳴田麻未)

開校3カ月、本当にいい姿が見れている

――改めてスクール発足のきっかけを聞かせてください。

ヒントン・バトル(以下、ヒントン):僕ではなく吉本興業の大﨑(洋)社長の案でした。4年前に『アメリカン・バラエティ・バン!』を再演したときに大﨑さんから「ヒントンの名前で学校を作りたいんだ」と言われて。学校を作ることに関しては歓迎したんですが、そのとき「東京とニューヨークと……」と5都市くらい言われて、最初は1カ所に焦点を合わせようということで東京校を開校することになりました。

 吉本と僕の歴史は、30年前に『アメリカン・バラエティ・バン!』の初演をやったことに始まり、それ以来長い付き合いになります。今回は吉本興業という素晴らしい会社と取り組める、またとない機会だと思っています。ダンスというのは、お笑いで知られる吉本にとって比較的新しいカルチャーだとは思いますが、アカデミーが始まってからもしっかりサポートしてくれていて、生徒たちに良い環境が作れていると思います。

――開校して3カ月、ヒントンさんの手応えはいかがですか?

ヒントン:ひどいです。帰りたくて仕方ない……っていうのは冗談で(笑)、ちゃんとうまくいっています。みんな必死に努力してますし、成長も感じますし、本当にいい姿が見れてると思います。生徒の様子という意味では3カ月で非常に満足しています。

――具体的には日々のアカデミーでどんなことが行われているんでしょうか。

ヒントン:生徒たちは朝9時にやってきます。そこから僕が担当するバレエのレッスンを受けて、あとは曜日ごとに違いますが午後はタップ、モダン、ヒップホップのレッスンがあり、1日3〜4つのレッスンを受けます。レベルは初級と中級の2つに分かれています。彼らにとっては本当に贅沢な期間といいますか、お金の心配もなくダンスに集中できる素晴らしい環境じゃないかと思います。

――オーディションに合格し入学した1期生は28名。注目の生徒はいますか?

ヒントン:4ジャンルのダンスを課しているということもあって、誰か1人を挙げるのは難しいですね。ですが、いずれメディアに出たときに人々を驚かせるだけの実力や可能性を持ってる子はすでに何人かいます。

強みは“世界の現役トップダンサーたちが講師”

――数あるダンススクールの中で、このHBDAの特長はどんなところでしょうか。

ヒントン:僕の長いキャリアを生かして、アメリカからいろんな講師を呼んでいます。日本人の講師もいますが、彼らも僕が実際この目で見て「この人なら信用できる」と思った素晴らしい人たちで、とても信頼していますね。ダンサーや振付師や演出師、いずれも現役で活動しているトップレベルの方ばかりで、考え得る一番いい講師陣を並べることができている。このレベルの授業を4ジャンルに跨いで、すべて良いもので提供できているというのは、アメリカでも難しいレアなケースです。

――YouTubeで公開されているレッスン映像も拝見しましたが、確かにすごい講師陣ですね。

ヒントン:4月にデズモンド・リチャードソンというモダンの先生が来てくれたのですが、アメリカでも有名なトップクラスのダンサーです。スター・ディクソンという世界的に活躍するタップダンサーにも来てもらいました。今後はモダンの講師として、日本でも知名度のあるアンソニー・バレルという方を呼びます。そういった講師が日本に来て授業をやってくれるのはすごく貴重な機会じゃないかなと。

HBDA開校 タップレッスン by Star Dixon – HBDA Report vol.7-

――じゃあ生徒さんにとっては海外のステージング技術を直に学べるだけでなく、授業が国際交流にもなっているんですね。

ヒントン:まさにその通りです。春に何クラスかやっていただいたダニエル・ポランコという女性講師は、ビヨンセやジャネット・ジャクソンの振付、指導をずっとしているダンサーで。生徒がそういう世界的なダンサーを見る機会になってますし、世界的なダンサーにこういうアカデミーがあるというのを見せる機会にもなっている。国際的なアカデミーになっていると思います。一流の振付師やパフォーマーがこうして日本に来てHBDAの生徒を教えて、将来僕のところに「今度イスラエルで公演をやるんだけど、あの子とあの子を連れて行ってもいい?」みたいな話が来ることは十分あり得るでしょうね。

      

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