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『FRONT CHAPTER - THE FINAL SESSION - LAY YOUR HANDS ON ME SPECIAL LIVE』

BOOM BOOM SATELLITESは最後まで“究極のライブ”を見せた 二人の歩み凝縮したラストステージ

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 BOOM BOOM SATELLITES(以下、BBS)が6月18日、新木場STUDIO COASTにてラストライブ『FRONT CHAPTER – THE FINAL SESSION – LAY YOUR HANDS ON ME SPECIAL LIVE』を開催した。昨年5月31日、最終オリジナル作品となった『LAY YOUR HANDS ON ME』の発売をもってその活動を終了することを発表したBBSだったが、同年10月9日に川島道行(Vo/Gt)が逝去。今年3月にベストアルバム『19972016』をリリースしたのを機に、ファンに向けたサプライズとしてこのラストライブ開催を発表。チケットが即日完売したこともあり、全国7都市の映画館にてライブビューイングが行われる盛況ぶりとなった。

 開演を待つ間、場内には中野雅之(Ba/Prog)が6年ほど前に制作した“ミックステープ”が流れ、観客の期待を徐々に煽っていく。そして定刻が過ぎた頃にはオーディエンスの熱気が早くもピークを迎え、場内にハンドクラップが鳴り響く。すると、BGMがフェードアウトして場内は暗転。ステージ前に下ろされた幕には壮大な宇宙空間や都会の一場面などが映し出され、場内の空気が一変する。紗幕の向こうには所定の位置に移動する中野、サポートドラマーの福田洋子、同じくサポートギタリストの山本幹宗の姿が見え隠れし、ステージ下手から福田、中野、そして川島道行の立ち位置を空けて上手に山本というおなじみの配置が確認できた。

 雑踏音が流れる中、その音が止まったと同時に川島のブレスが場内に響きわたり、そのまま「LAY YOUR HANDS ON ME」からライブはスタート。川島存命時にはライブ披露が叶わなかったこの曲が1曲目とわかると、フロアからは歓喜の声が上がる。紗幕には川島の歌声にあわせて動く波紋が映し出され、今日の盛り上がりにあわせてその動きは徐々に大きくなっていった。また、ライブバージョンで聴くこの曲の躍動感は想像以上で、改めてBBSはライブバンドなのだということを強く実感させられた。

 2曲目「NINE」では紗幕に川島のシルエットが映し出され、マイクやギターアンプなどが配置されているもののそこにはいない川島が、まるで本当にこの場で歌っているかのような錯覚に陥る。曲が終盤に進むにつれて、バンドが放つ高揚感はさらに増し、続く「DRESS LIKE AN ANGEL」ではオープニングのキメフレーズで観客とバンドの熱力は一気に爆発。サウンドと連動した照明、紗幕のほかにステージ後方にも設置されたスクリーンを使った立体的映像がより幻想的な空気を作り上げ、会場を異空間へと誘う。今回のステージ演出は、過去のBBSの映像作品やライブ演出などに携わった関和亮、長添雅嗣、柿本ケンサク、山本太陽といったクリエイター集団によるもの。まさに「BBSのことを強く理解したクリエイターたち」による、究極のステージングが終始展開され、この瞬間までは川島の不在を一切感じることはなかった。

 ところが、4曲目「BACK ON MY FEET」で紗幕が上がると同時に、そこに川島不在という現実を無情にも突きつけられる。その事実に胸が苦しくなったが、それもほんの一瞬のこと。強烈な演奏とまばゆい照明を前にしたら、この「“今”のBBS」を自然と受け入れている自分がいた。それはフロアにいるオーディエンスも同様で、早くもモッシュやクラウドサーフといったアクションでバンドの熱演に応えていた。

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