関ジャニ∞はいつも“今”この瞬間が一番だーーニセ明と菅野よう子が手がけた新曲への期待

 今夜6月16日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に関ジャニ∞が出演する。披露するのは、6月28日にリリースする最新アルバム『ジャム』の収録曲「今」だ。バラエティやドラマなど幅広い活躍を続けながらも、音楽における勢いを増している関ジャニ∞。その魅力について、芸能ライターの佐藤結衣氏に話を聞いた。

「1年7カ月ぶりとなる待望のアルバムは、旬を迎えた関ジャニ∞の魅力をギュッと煮詰めてパッケージしたような作品だと思います。多くのアーティストとのジャムセッションによって生まれたことも、大きな特徴。今夜披露される『今』は、あのニセ明さんが作詞作曲、菅野よう子さんが編曲と、人気者が勢揃いしました。多大な影響力を持つ彼らではありますが、肩肘張らずに、くだらないことを笑い飛ばしていこう、という今っぽさが漂います。歌で人に元気を与えてきた関ジャニ∞の生き様がそのまま曲になった、そんな印象ですね。日本の歌謡曲を愛するニセ明さんが作る、一度聞いたら忘れられない親しみのある楽曲。そこに爽やかな関ジャニ∞の歌声が重なり、思わず一緒に口ずさみたくなるような曲に仕上がっています。作り手も、歌い手も、楽しんでいる様子が伝わってくるのがいいですね」

 関ジャニ∞は、2015年5月にスタートした音楽バラエティ番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で、多くのアーティストと音楽談義を繰り広げてきた。それまでも自らバンド演奏を繰り広げ、音楽に対する真摯な姿勢を貫いてきた関ジャニ∞だが、明らかにその視点が上がってきたように見える。

「『ジャム』の収録曲を見ても、思わずニヤリとしてしまうおもしろカッコいい曲もあれば、ホロリと涙腺を刺激されるような曲まで、じつに彩り豊かです。UNICORN、BEGIN、岡崎体育さん、蔦谷好位置さん、レキシ(池田貴史)さん、水野良樹(いきものがかり)さんらによる楽曲は、どれも個性的。ですが、いずれも“関ジャニらしさ”はしっかりと感じられる。自分たちが演奏して歌うというスタイルを続けてきた経験、そして様々なアーティストたちから受けた刺激が、着実にスキルになっているように思います。関ジャニ∞を見ていると、一瞬たりとも立ち止まっている印象がないんです。やはり根底に反骨精神があるからでしょうか。関西のジャニーズグループとしては、まさに開拓者である彼ら。東京に負けてたまるかと、自分たちの強みを見つけて伸ばそうという向上心は並々ならぬものがありました。また自ら楽器を持ち始めると、今度はアイドルという先入観が彼らの前に立ちはだかる。そんなものに負けてたまるか、と常に目の前の壁を打ち壊してきたのが、関ジャニ∞のロック魂。そうして、自主レーベルを立ち上げ、野外フェスにも参戦するなど、自分たちならではの道を切り拓いてきました。清々しいのは成し遂げたことには固執せず、次々と新しいことに取り組んでいく潔さ。常に今、今、今……。だから、関ジャニ∞はいつも今、この瞬間が一番カッコいいのだと思います」

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