バンもん、ましょ隊、綾野ましろ、さユり……“アニメとのつながり”が作品の重要ポイントに?

 デビュー曲「ミカヅキ」のMVが420万回以上、2ndシングル曲「それは小さな光のような」のMVが330万回以上の再生回数を記録(2017年5月15日現在)。ネットとの高い親和性によって急激に支持を拡大しているシンガーソングライター、さユりのメジャー1stアルバム『ミカヅキの航海』。野田洋次郎(RADWIMPS)の楽曲提供&プロデュースによる「フラレガイガール」、最新シングル曲「平行線」(ノイタミナアニメ&ドラマ『クズの本懐』(フジテレビ)エンディングテーマ)を含む本作は、“2.5次元パラレルシンガー”を掲げる彼女のこれまでの軌跡がリアルに描かれている。三日月のような欠落を抱えた自分をまっすぐに見つめながら、後悔の念に捉われつつも、この先の未来に向かって航海を続けるーー現実と妄想を混ぜ合わせ、独自のストーリーを紡ぎ出せることが、アーティストとしての彼女の強味なのだと思う。

“酸欠少女”さユり 1stアルバム「ミカヅキの航海」14編の歌物語のアルバムスライドショー トレーラー

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

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