KAT-TUN 上田竜也は“努力の人”であるーーグループのために重ねた変化を名言から振り返る

 それでも一生懸命頑張れるのは、上田のしぶとさ、愚直さゆえだ。『全世界極限サバイバル ジャングル!無人島!熱帯砂漠!極寒地帯で100時間生き残れ!』(TBS系)に出演したときは、マイナス40度を下回る酷寒の地でやることなすことうまくいかなかったが、それでも最後までサバイバルを諦めなかった(結果はドクターストップ)。不器用かもしれないが、根性は人一倍。それが努力の人、上田竜也の根っこなのだ。

目の前のことに全力で立ち向かうって、なんかカッコ悪いって思う人もいるみたいなんだけど理解できないな。俺はいつでも本気だし、目標が決まればそれに向かって努力することしか考えてない。
(『美ST』2017年3月号/集英社)

 目標が決まれば、そこに向かって一心不乱に努力する。それがあるときはソロコンサートの成功であったり、あるときは酷寒の地でのサバイバルであったり、あるときは陸上競技でライバルに勝つことであったりするのだろう。

 今の目標は「KAT-TUNを早く再開させたい」という一点に尽きる。その目標に向かって、上田は個人での活動に打ち込んでいる。「ま、生きていれば時にはデコボコ道や曲がり道に出くわすこともあるだろうけど、ひとつひとつの経験を糧にしながらコツコツ進んでいくしかないでしょ!」(『POTATO』2011年4月号/学研プラス)。今はKAT-TUN再開のために、コツコツと進んでいるところだ。

(後編へ続く)

■大山くまお
ライター・編集。名言、映画、ドラマ、アニメ、音楽などについて取材・執筆を行う。近著に『バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで』(共著)。文春オンラインにて名言記事を連載中。
Twitter ID:@oyamakumao

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