WHITE ASHが取り組んだ斬新な表現方法 ライブ中心にその軌跡を振り返る

 WHITE ASHが、3月29日にベストアルバム『LOVE』をリリース。彼らは、同作の発表を最後に、2017年3月末をもって解散を迎えた。

 ベストアルバム『LOVE』は、彼らの約10年間に渡る活動を凝縮したもの。「Stranger」「Thunderous」「Kiddie」などの初期音源から、一躍話題となった学校法人・専門学校モード学園テレビCMソング「Hopes Bright」などのタイアップ曲も多数収録。メンバーがセレクトした新旧ヒットチューンを凝縮した一作だ。

 WHITE ASHは、2006年に大学のサークルで出会ったのび太(Vo)、彩(Ba)、山さん(Gt)と後輩の剛(Dr)で結成。彼らが音楽を始める原点となったArctic Monkeysの楽曲は、これまでも何度かライブで披露しており、バンド名の由来となっているthe pillowsの「White Ash」は彼らのライブのSE曲としてもおなじみだ。WHITE ASHは『RO69JACK 2010』、『サマーソニック2011』への出演をかけて開催された『出れんの!?サマソニ!?』のオーディションを制し、フェスへの出演を果たすと、2013年にはメジャーデビューを発表。結成からデビューまで、同世代バンドの先頭を切るほどの勢いだった。

WHITE ASH / Stranger [PV]

 当時、WHITE ASHは、ライブやMV、各メディアでは素顔のまま出演していたが、アーティストイメージやジャケットは「※実物とは異なる場合がございます」という注意書きを添えた状態で別人の写真を使用していることでも話題になっていた。筆者がWHITE ASHを知ったのも、そのアーティスト写真であり、初めて訪れた彼らのライブでステージに登場した4人を見たときには、そのギャップがありすぎる容姿にも驚いたが、のび太から発せられる歌声に興奮したことを覚えている。「Stranger」で制作した初のMVでは、のび太が同名のキャラクターを彷彿とさせる衣装で登場し、注目を集めるように。メンバーのキャラクターの面白さ、音楽とのギャップでも話題を集めていた。

WHITE ASH / Blaze 【Music Video】

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる