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EXILE THE SECONDはブラックカルチャーをどうエンタメ化した? DJ YANATAKEのライブ評

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セクシーさを打ち出したパフォーマンスの魅力

 パフォーマンスの面でいうと、セクシーさを前面に打ち出しているのがとても良かったです。特に外国人女性ダンサーとの絡みは刺激的で、女性ファンたちがこれまで聞いたことがない種類の悲鳴をあげていたのが印象的でした(笑)。海外のR&Bは性愛をテーマにした楽曲も多く、お客さんをステージにあげて扇情的なパフォーマンスを披露したりすることも珍しくないですが、日本でああいったパフォーマンスを観ることができるのは貴重です。あえて外国人ダンサーを起用したことで、セクシーさとクールさの絶妙なバランスが保たれていたのも、良いアイデアですね。エロチックな香りを漂わせるのも、成熟した大人のエンタテインメントの醍醐味ですし、ファンの方々もきっと楽しんでいるはずなので、ああいうパフォーマンスにはどんどん挑戦してほしいです。ゆくゆくは、東京ドームクラスの広い会場で、彼らのセクシーなダンスを楽しみたいですね。

 ファンの方々をステージに上げるサービスも素敵でした。ライブを観に行くことは“体感”として素晴らしいけれど、ステージに上がるとなるとまた別の話で、きっと彼女らにとっては強烈な“体験”として忘れられない思い出になったと思います。どれだけ頑張っても、あの規模のステージに立つことができるアーティストはほんの一握りです。ステージからの光景を一瞬でも眺められたというだけでも、すごく貴重なこと。そのうえ、メンバー全員があれほど紳士的にエスコートしてくれて、ハイタッチまでするのだから、一生好きになっちゃいますよね(笑)。もし10代であの経験をしたら、人生が変わってしまうかもしれない。ステージに上がった子たちは、翌日は学校でヒーローでしょう。

 「I say yeah! You say hoo!」みたいなコール&レスポンスが、観客への説明なしでできているのも、とても新鮮に感じました。LDHらしく、ブラックミュージックやクラブカルチャーをファンたちに伝えてきた結果として、あの空間ができあがっているんだということを実感しましたね。

究極の“足し算のエンタテインメント”

 ブラックミュージックを散りばめつつも、全体としてはアミューズメント・パークのような見どころ盛りだくさんのエンタテインメントとして、誰もが楽しめるライブだったと思います。ジェットコースター感もあれば、ミュージカル感もある。最初のMCで「最上級のエンタテインメント・ショウにようこそ!」と言っていましたが、看板に偽りなしという感じです。

 メンバーそれぞれが見せ場を持っていたのも、ライブに幅広さを生んでいました。SHOKICHI君はドラムを叩いたり、ピアノを弾いたりして、音楽に真摯に向き合っていることを感じさせてくれましたし、ネスミスさんのギター弾き語りも、ダンスナンバーが多い中でアクセントになっていました。本人たちのやりたいことが、ちゃんと表現されていたのは好印象です。EXILE THE SECONDとしてのカラーをはっきりと出しながら、個々のキャラクターも立っていて、全員にスポットが当たっています。

 THE RAMPAGEが出演していたのも、次の世代をフックアップしている感じで頼もしいポイントでした。THE RAMPAGEはよりラップに力を入れている感じなので、さらにヒップホップ寄りのパフォーマンスも期待できそうです。SHOKICHI君がソロでやっているような、さらにヒップホップ色の濃い楽曲が増えると、個人的には嬉しいですね。

 舞台装置も豪華で、LEDの使い方ひとつ取っても洗練されていました。回転式のステージや映像の演出など、何もかもが先鋭的です。あらゆる要素が詰め込まれているのは、ある意味では究極の“足し算のエンタテインメント”と言えるかもしれません。僕の世代から観ても、楽しめるポイントがたくさんありました。ディズニーランドのように、親子で行っても面白いと思うので、ぜひ一度、彼らのライブを体験してほしいですね。

(取材・文=編集部)

■DJ YANATAKE
DJ/ディレクター/音楽ライター。レコードショップ”CISCO”のチーフバイヤーとして渋谷宇田川町アナログ・ブームの一時代を築き、DEF JAM JAPANの立ち上げやMTV JAPANに選曲家として参加するなどヒップホップ・シーンの重要な場面を担って来た。ビデオゲーム”Grand Theft Auto”シリーズや宇多田ヒカルのPR/発売イベントも手掛け多方面に活躍中。DJとしてはageHa、VISIONなどの大型クラブから、音楽好きの集まる小箱まで多くのパーティーを盛り上げている。またTBSラジオの人気番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」やInterFMなどにも準レギュラーとして出演中。マルチな活動が注目を集めている。

      

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