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04 Limited Sazabys、“最初の”武道館公演で凝縮して見せたバンドの軌跡

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 バンドの軌跡を辿る、奇跡のような夜だった――04 Limited Sazabys(以下、フォーリミ)が2月11日、キャリア初となる日本武道館での単独公演を行なった。2ndフルアルバム『eureka』を携えて全国40カ所を辿ったツアー、そしてこの舞台に立つまでの生き様の集大成。この場所に至るまで彼らが一体どれだけの人を救い、どれだけの人に支えられ、どれだけの仲間の“終わり”を見届けながらも、どれだけの仲間と共に、前だけを見て進んできたのか。その9年分の軌跡が一夜に凝縮されたような、濃くて熱いライブだった。

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 暗転と共に鳴り響いた大歓声に迎えられたのは、メンバー本人ではなく、スクリーンに映る4人の姿。新宿ACB HALLでライブに向けたセッティングをするGEN(Ba/Vo)、RYU-TA(Gt/Cho)、HIROKAZ(Gt)、KOUHEI(Dr/Cho)の姿を追ったその映像からは、「武道館でもライブハウスと同じように好きに楽しんでくれ」という彼らからのメッセージが伝わってくるようだった。そして映像の中で4人が「行くぜ!」と拳を合わせた瞬間、ステージを覆っていた幕に彼らのシルエットが投影され、歓声と共に幕が落ち、そのまま「monolith」へ雪崩れ込む。<きっと忘れられないな 初めての日本武道館のこのステージを>という粋な替え歌を挟みながらの「fiction」、レーザー光線が鋭く空を切った「escape」、さらにRYU-TAによる「日の丸! 武道館! フォーリミ!」というコール&レスポンスから「Chicken race」へ、怒涛のスタートダッシュを切った。

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GEN(Ba/Vo)

 「チームフォーリミの技術の結晶みたいな日だから、俺たちが輝いている瞬間を皆さん見逃すな」と話し、息つく間もなくそのまま「Grasshopper」のイントロを歌い出すGEN。それと同時にステージのスクリーンにはバッタ(Grasshopper)の目線で広がる日常の風景が映し出された。そこから見える景色は低く、油断すれば誰かの心ない足で簡単に踏みつぶされそうになる。今でこそ武道館を埋める程の人気を博すようにフォーリミも、思い返すには苦くて辛い景色を幾度となく見てきたのだろう。そんな決して簡単ではなかった彼らの歴史を紐解くように、ステージのスクリーンには2008年結成時から今日に至るまでのライブ年表が流れると、オーディエンスはその膨大な歴史を目と心でじっと追っていた。

 その映像の終わりと共にHIROKAZがギターを鳴らし、GENが「Buster Call」のイントロをゆっくりと歌い出したあとに「こんな景色じゃ満足できないでしょ?」という一言を放つと、会場は感極まったオーディエンスによるモッシュ&ダイブの嵐となった。そして「こんな良い場所で鳴らせると思ってなかったから、曲たちも嬉しそう!(GEN)」と話したように、古くからフォーリミの成長を見守ってきた「Any」や「bless you」が、広い会場を楽しげに、かつ伸びやかに鳴っていた。

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HIROKAZ(Gt)

 そんな記念すべき晴れ舞台で、胸を鷲掴んでくるような感情的なライブを次々と繰り広げる4人だが、笑いどころもしっかり用意するところが彼ららしい。「みんながびっくりするような人たちからビデオレターを貰った!」という前振りから放映されたのは、メンバーがフレディ・マーキュリー、芥川龍之介、食いだおれ太郎、魔女のキキ等に扮したVTR。「一体どんなアーティストが出てくるのだろう……?」という会場の予想と期待の斜め上をいく遊び心に、会場は大きな笑いに包まれた。

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KOUHEI(Dr/Cho)

 そしてVTRの中で女装姿を披露したKOUHEIの名誉挽回ともいうべく猛々しいドラムソロを経て、後半戦の開幕を告げる「Night on」へと突入。熱い火柱がステージ下から吹き上がった「cubic」や、ハードロックさながらのゴリゴリの低音と、開放感のあるサビのメロディーが癖になる「discord」を経てもなお失速する気配が一切ない。むしろ曲を追うごとに勢いが増していくその様は、まさにランナーズハイといったところか。

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RYU-TA(Gt/Cho)

 ここまでフォーリミを減速させることなく突き動かしてきたその原動力は、「なんなら俺より歌詞を覚えてるんじゃないかってくらい知ってくれてる人がいて。これって当たり前じゃないです、いつもパワー貰ってます」というGENの言葉通り、自分たちを正面から支えてくれている人たちの存在だ。そんなファンへ「自分たちの自己満足で始めて好きでやってきたことが、気付いたら誰かの生きがいになっていたり、救われたと言ってくれたり。こんなに嬉しいことはないです」と感謝を述べるGEN。生きるための力をもらっては返すというその積み重ねを幾度となく繰り返してようやく辿り着いたのが、まさにこのステージなのだろう。「ここで歌うために作りました」という言葉から始まった「eureka」を、<これからきっと/未来へと続く朝日が昇る>という歌詞の通り、高く掲げられた日の丸の下で歌っている姿こそが、その絶対的な証明だった。

     
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