yahyelのライブにおける音楽+映像演出の重要性 『Flesh and Blood』リリースパーティーレポ

yahyel、『Flesh and Blood』リリパをレポート

 2016年、全5箇所をまわる欧州ツアーを行い、『FUJI ROCK FESTIVAL’16』の「ROOKIE A GO-GO」への出演、METAFIVEのオープンングアクトを務めるなど、飛躍的な活動をみせたyahyel。7inchシングル『Fool / Midnight run』、タワーレコードにて500枚限定でリリースしたCD『Once / The Flare』に続き、昨年最後に彼らが世に送り出した作品が1stデビューアルバム『Flesh and Blood』だ。12月16日渋谷WWWにて、同作のリリースパーティー『- FLESH AND BLOOD LIVE - [1st ALBUM RELEASE PARTY]』を開催した。

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 この日は、サポートゲストのトラックメイカー・荘子itが、オープニングアクトとしてパフォーマンスを披露。ステージの転換が行われ、カーテンが開くと、メンバーの姿とその背後にある大きなスクリーン、そしてステージ上には小さな4つのモニターが置かれていた。ライブがスタートして一瞬で誰もが驚かされたのが、映像作家でもあるメンバー・山田健人が手掛けるVJと音楽が融合したステージングである。このステージセットを目の当たりにし、今回のライブへの期待がより高まった。

 アルバムの収録順と同様に1曲目の「KILL ME」でライブをスタートすると、スクリーンには「yahyel」のロゴのあと、山田が施すVJが画面いっぱいに映し出された。メンバーの顔がはっきり確認できないくらいの暗めの照明に照らされたステージで、シルエットが揺れる。最後のワンコーラスでメンバーが明るく照らされると、その作り込まれた演出に、観客も興奮した様子を見せていた。

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 yahyelの楽曲は池貝峻(Vo)、篠田ミル(Sampler)、杉本亘(Syn)の3人が中心となって制作しており、楽曲を作る上での世界観、コンセプトに重きを置いているという。エレクトロ・ミュージックが基盤となっている楽曲に響く池貝のフォーク、ブルース経由の歌声は力強くも繊細であり、聴く者に昂揚感を与える。

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