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1stアルバム『THAT'S A FACT!』リリースインタビュー

Mia REGINA×Arte Refact 桑原 聖&本多友紀が考える、“アニソン”の定義と2010年代の展開

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Mia REGINAの3人がソロ曲にオーダーした内容とは?

ーーそれぞれが力強い声を持ちながら声色が全員個性的、というのも3人の特徴ですよね。ただ、トリッキーなものにはならず、3人で歌うと普遍的な曲になるのも面白いというか。

リス子:私は声が低いので、ある程度音域に得意不得意があるのですが、ほかの2人がしっかりカバーしてくれるので、安心して歌うことができます。そうすると、1人で歌っている時には出ない音域も出せたりするので、相乗効果が生まれているんだなと感じるんです。

桑原:キー、高くなかったですか?

リス子:高かったです。でも、最終的には元のキーで声が出たのでよかったです。

若歌:私にとってはすごく歌いやすかったので、レコーディングでは最初から最後まで調子に乗りっぱなしでした(笑)。

楓裏:私もパワーを出しやすかったし、歌い終わった後には「やりきった!」という感情が出るくらい気持ちよく歌えました。

ーーさっきソロ曲の話が出ましたが、曲順で「蝶結びアミュレット」の次に位置するのが本多さんの手掛けた若歌さんソロ曲「ambivalent future」なんですよね。「蝶結び〜」とは打って変わって、トランシーな四つ打ち曲に仕上がっています。これは和歌さんのオーダーですか?

若歌:そうなんです。もともとfripSideさんの曲が好きでカバーしたりと、トランスやユーロビート調のアニソンが好きなんです。

本多:僕はもともとバンド上がりなので、あまり打ち込み楽曲を手掛けたことがなくて。この曲に関しては、結構な数のリテイクもいただきつつ、打ち込みに向き合って作った曲なので、自分の積み重ねがハッキリと出ているんです。

桑原:苦戦してたね。ミックスする当日の朝まで作業していましたから。そういえば、若歌さんはダンスも得意なんですよね。四つ打ちが好きなのってその影響もあったりするんですか?

若歌:そうですね。染みついているのかどうかはわかりませんが、ノリやすくてテンションが上がります。

本多:さっき、キーの話が出ていましたけど、「ambivalent future」はキーを高めに作ったイメージだったんです。でも、難なく歌っていてすごいなと驚きました。

若歌:むしろ、最初より半音くらい上げてますからね。

桑原:ソロ曲の歌詞をそれぞれが書いているのもあってか、特にソロ曲は歌詞と歌の乗り方がすごく良いなと感じました。ちゃんと自分の歌いやすい言葉で歌っているような。

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ーーアルバムにはソロ曲以外にもメンバー作詞曲が収録されています。ソロ曲と書きやすさの違いはありましたか?

リス子:苦戦というほどではないのですが、自分を出すのにどうしたら良いのかはすごく考えました。3人で歌う曲は、あまり変な印象にならないように、Mia REGINAの全体のことも考えながら書いています。

楓裏:誰が歌っても変にならないように、ポップになるように考えました。

若歌:ほかの2人がどういう言い回しをするか、と考えるのが難しかったよね。

桑原:その割にリス子さんの書いた「THAT’S A FACT! ~千里の道も一歩から~」の歌詞はなかなかぶっ飛んでいると思いますが(笑)。

リス子:この歌詞は……スラスラ書けました(笑)。

ーー楓裏さんとリス子さんのソロ曲についても訊かせてください。ソロ曲はそれぞれのオーダーを尊重したということですが、2人はどのような要望を出したのでしょうか?

楓裏:私はバラードが好きなので「冬に似合う悲しい曲が良い」とリクエストさせていただきました。

リス子:私は「ガレージロックがやりたいです」というオーダーで、人の背中を押すというというよりも蹴り上げるくらいの勢いと泥臭さ、怒りが欲しいとお伝えしました。

桑原:それでタイトルが「ハバネロ」って面白いですよね。

ーー楓裏さんのソロ曲も、アルバムの中で唯一といって良いくらい、ストレートなバラードに仕上がりましたよね。

楓裏:だからこそ「何曲目にしよう」という議論にもなりました(笑)。

ーー最終的には7曲目という中間地点に落ち着いたわけですね。桑原さんと本多さんから見て、ご自身が手がけた楽曲以外で特に面白いと思ったものを教えてください。

桑原:一番面白かったのはMONACAの田中秀和さんが作編曲を担当した「THAT’S A FACT!〜千里の道も一歩から〜」ですが、個人的に好きだったのは「ギミギミ☆greedy」と「ラブリーデイ」です。特に「ラブリーデイ」を書いた高田暁さんには「悔しい!」という感情すら抱きました(笑)。あと、アルバムの構成として、最後に「ETERNALエクスプローラー」が来たのもエモーショナルで良いなと思いました。

若歌:「ETERNALエクスプローラー」は『ももくり』のエンディングテーマだったこともあって、締めにはふさわしいかなという印象で、ここからまた新たな旅に出るイメージもあるなと感じたので、最後に置かせてもらいました。これでライブをやったとしても成立するくらい、満足した構成になったと思います。

本多:僕は「White Guilty」がゼロ年代のアニソンのような雰囲気で、個人的にすごく好きでした。

ーー確かに、アルバムにはゼロ年代、90年代アニソン風の楽曲が多いように感じます。

リス子:「ギミギミ☆greedy」はまさに90年代アニソンをテーマに作った曲ですからね。歌詞は2人の主人公が戦っているイメージで。

若歌:どっちも主人公で、どちらかが負けたりもしないようなバトルというか。イメージ的には『スレイヤーズ』のリナ=インバースと白蛇のナーガが歌の中で競い合っている感じです。

桑原:懐かしい!

Mia REGINA / THAT’S A FACT! 〜千里の道も一歩から〜 Music Video

ーーわかりやすい例えで非常に助かります(笑)。先ほど桑原さんからも挙がりましたが、「THAT’S A FACT!〜千里の道も一歩から〜」は、表題曲とは思えないくらい展開も多くて、トリッキーな楽曲ですよね。

リス子:アルバムのリード曲なので、もっと王道アニソンみたいな楽曲になるのかと思ったら、こんな面白い曲をいただけて、いい意味で意外でした。

楓裏:最初はどうやって歌おうか迷ったよね(笑)。

リス子:逆に面白く歌えたり、1曲のなかで色んなバリエーションの歌唱法を試せて良かったと思います。

若歌:艶っぽく歌ったり、ハジけてみたり、ラップしたりね。

桑原:やたらコブシを効かせてる箇所もありましたよ(笑)。この曲、田中さんワークスの中では珍しい曲調ですよね。彼って、フュージョン風なコードワークをアニソンに落とし込んでいる印象があったのですが、今回はかなりファンクに仕上げて来ているので。ディレクターさんに話を聞くと「一緒に作り上げていった」ということだったので、なるほどと思いました。

ーー楽器隊としっかりジャムっている感じは、確かに珍しいですよね。Arte Refactもチームで活動していますが、やはりMONACAを意識する部分はありますか?

桑原:もちろん、Elements GardenもMONACAも追いかけたい、追いつきたい存在として意識することは多いです。今回のアルバムも発表時に田中さんの名前が大きく出ていたので、メラメラと燃え上がるものがありました。早く本多に田中さんを倒してもらわないと。

本多:あと2年で追いつきたいですね。(笑)

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ーー宣戦布告! しっかり残しておきます。

若歌:アルバム収録曲が発表された時、MONACAさんもそうですけど、ファンの方から「Arte Refactにいっぱい書いてもらってる!」とか「若歌様ソロ曲Arte Refactなの!?」と驚かれたりして、すごく嬉しかったです。

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