V6 森田剛、タッキー&翼 滝沢秀明、関ジャニ∞ 渋谷すばる……Jr.黄金期支えた彼らの円熟した魅力

関ジャニ∞ 渋谷すばる

 滝沢と同時期に関西ジャニーズJr.の存在を知らしめたのは、渋谷すばるであろう。滝沢と正反対のキリッとした顔立ちとやんちゃな性格で、多くの女性を虜にしたものだ。渋谷が一躍有名になったきっかけといえば、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で披露した「愛してる愛してない」だろう。関ジャニ∞のメンバーである村上信五や横山裕、嵐の面々をバックに引き連れ、圧倒的な歌唱力とどこか艶めかしいダンスをソロで披露した渋谷は、一気に知名度を上げた。その歌唱力は今も健在で、ソロライブを行なうなど、俳優よりも歌手活動をメインに行なっている。かつてのあどけなさがすっかり取れ、美しさの中に渋さが見え始めたことも渋谷の強みの一つではないだろうか。そして、歌の中に漂う切なさと危うさも、多くのファンの心を惹きつけている一因なのかもしれない。

 今回は、ジャニーズJr.黄金期の中心的自分であった森田・滝沢・渋谷にスポットを当てた。デビューまで華々しい道を歩んでいた彼らだが、デビュー後には不遇の時代もあった。しかし今、彼らが再び輝いているのは酸いも甘いも昇華した結果なのだろう。今後、さらに深みを増す彼らの魅力を追い続けていきたい。

(文=高橋梓)

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