ニコラス・エドワーズには天性の華がある 歌とダンスで魅せたクリスマスライブをレポート

ニコラス・エドワーズにある天性の“華”

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 もちろん、これでは終わらない。アンコールは、「月下の雫」「Moonlight Carnival」と、ダンサブルなエレクトロ・ポップを畳みかけ、会場内の気温もぐっと上昇。ジャンプ、手拍子、タオル回し、再びフロアに降りて歌いまくるニックを、笑顔で見守るファン。一体感は抜群だ。さらに、ニューアルバムの冒頭を飾る高速ロック「Sticks & Stones」を経て、ラストは強力なダンス・チューン「Freeze」。ハッピー、アメイジング、エモーショナル。様々な感情を隠すことなくさらけだし、2時間半のショーは幕を下ろした。

「みんな、アイ・ラブ・ユー! 最後に、感謝の1曲、歌わせてください」

 メンバーが去り、ひとり残ったステージで、アカペラで披露した「I’ll Be Home For Christmas」が、深く心に沁み込む。ビング・クロスビーのレパートリーだった、故郷から遠く離れた場所で、クリスマスには家に帰るよ、夢の中でも、と歌う至高のバラード。でもきっと、ニックは淋しくない。だって、今はここがニックの故郷だから。「人生最高の夜を、ありがとうございました!」と、手を振るニックに贈られる、あたたかい拍手。ニックのコンサートには、愛しかない。ありがとう、また会いましょう。

(文=宮本英夫)

■セットリスト
『MOTION 2016 CHRISTMAS CONCERT~Silent Night with Nikolas Edwards』
12月3日(土)EX THEATER ROPPONGI

1.Let’s Be Together
2.クリスマスの願い
3.Baby Please Come Home
4.恋人たちのクリスマス
5.W/W/W
6.We Get By
7.Homebound
8.Loving My Lover
9.Home(清水翔太カバー・のどじまんサイズ)
10.恋しちゃったよ
11.恋におちたら
12.Feel It
13.She’s The Stranger
14.夢を力に
15.My First Love Song
16.Feliz Navidad
17.Happy X’mas Train
18.Silent Night

En,
19.月下の雫
20.Moonlight Carnival
21.Sticks & Stones
22.FREEZE(JP)

ニコラス・エドワーズ オフィシャルサイト

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