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ラウドロックシーンの新星、CRAZY N’ SANEとは何者? 『KNOTFEST』出演にかかる期待

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 11月5、6日に千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールにて開催される、SLIPKNOT主催のラウド系フェス『KNOTFEST JAPAN 2016』。このフェスの6日公演に出演するあるバンドが、じわじわと注目を集めている。

 そのバンドの名はCRAZY N’ SANE(クレイジー・イン・セイン)。ツインボーカル、ギター2人、ベース、ドラム、DJという7人編成で、メンバー全員が黒いツナギにウサギの覆面姿という正体不明のロックバンドだ。そのヴィジュアルからSLIPKNOTやMAN WITH A MISSIONと比較されがちだが、気になるのはそのサウンド。2016年も残り3カ月を切ったこのタイミングに、CRAZY N’ SANEは至極まっとうなミクスチャーロックを聴かせてくれるのだ。

CRAZY N’ SANE – CRAZY N’ SANE Studio Live

 9月半ばにYouTubeで公開された「CRAZY N’ SANE」のスタジオライブ映像で聴ける彼らのサウンドは、90年代後半からゼロ年代初頭のラウド/ヘヴィロックシーンに賑わせたグルーヴィーでサイケデリックなもの……そう、LIMP BIZKITが築き上げた“あの”サウンドの進化形なのだ。「いまどきリンプかよ」とか「前時代的じゃね?」という声も聞こえてきそうだが、いやいや。こうやって改めてCRAZY N’ SANEの楽曲を聴いてみると、意外と2016年に聴いてもアリなんじゃなかろうかと思えてくる。

 サブジャンル的にも一周した感のあるラウドロックシーンは、そろそろ飽和状態を迎えつつある。「ラウドロック×α」と、過去になかったものを掛け合わせる手法にも限界がある。新しいものを求め続けるのも悪くはないが、それよりも今あるもの、あるいは過去に置き去りにしてきたものを改めて見つめ直し、その純度を高めていく、もしくはよりディープに極めていく。もしかしたら今後のラウドロックシーンにはこういった原点回帰や深化が必要とされているのではないだろうか。

 その点、CRAZY N’ SANEが鳴らすこのサウンドは、2000年代前半なら手垢が付きまくりだったものの、そこからさらに1周も2周もした現在だと新鮮にすら思えてくる。ヒップホップを通過した“ハネた”リズムに、コーラスエフェクターを通したサイケな音色とスラップを使い分けたベース、パッドを用いて独自の色を加えるDJ、ザクザクと気持ちよいリフを刻むギター、そしてヒステリックなハイトーンとスクリームを多用する低音からなるツインボーカル。サイケデリックなサウンドに乗ったラップボーカルと、サビで一気に爆発するキャッチーなメロディ。世が世ならラップメタルだ、ニューメタルだと揶揄されたかもしれない。しかし、ここまで潔く、しかもカッコよく奏でられてしまうとぐうの音も出ない。

 ちなみにこのCRAZY N’ SANE、覆面をしていることからその正体にも注目が寄せられている。現在公開されているプロフィールによると、それぞれが別々の分野で活躍するアーティストである彼らは2年前の『KNOTFEST 2014』でとあるバンドのライブを観て「なんてCRAZYな音楽なんだ!」と初期衝動にかられ、「俺にだって出来るかも?」と感じて結成したという。「それぞれが別々の分野で活躍するアーティスト」というくだりからは、彼らがこのプロジェクトのために集い、結成されたことが見てとれる。すでにウェブ上では熱心なリスナーによる“中身”予想が行われているようだ。お遊びなのか、それとも本気なのか……いや、ここまで作り込まれた楽曲を聴けば、彼らが本気なのは一目(一耳)瞭然だ。

CRAZY N’ SANE – REWIND Official Audio [Short Ver.]

 CRAZY N’ SANEの楽曲は、現時点では先の「CRAZY N’ SANE」と、「REWIND」ショートバージョンの2曲のみ。「REWIND」は30秒にも満たないものの、これを聴く限りでもLIMP BIZKIT直系のサイケなミクスチャーロックが全力で展開されていることがご理解いただけるはずだ。こうなると、他の楽曲もますます気になってくる。

 現在、彼らの楽曲はiTunes Storeやレコチョクにて「CRAZY N’ SANE」のみ購入可能。『KNOTFEST JAPAN 2016』開催を祝して9月28日に発売された公式コンピレーションCD『ノットフェス・ジャパン2016』にも、ボーナストラックとして「CRAZY N’ SANE」が収録されている。そして『KNOTFEST JAPAN 2016』開催直前の11月2日には、先の「CRAZY N’ SANE」や「REWIND」を含む5曲入り1st EP『This Mess』のリリースも控えており、このEPと『KNOTFEST JAPAN 2016』でのパフォーマンスによってCRAZY N’ SANEというバンドの“正体”、いや、真の凄味を垣間見ることができるかもしれない。

(文=西廣智一)

161010_cns_sg.jpegシングル「CRAZY N‘ SANE / クレイジー・イン・セイン」 161010_cns_ep.jpg『This Mess』

■リリース情報
シングル「CRAZY N‘ SANE / クレイジー・イン・セイン」
配信中
iTunes / レコチョク

EP『This Mess /ディス・メス』
発売日:2016年11月2日
価格:¥1,389(税抜)
「CRAZY N’ SANE」、「REWIND」他、全5曲収録予定

■KNOTFEST JAPAN 2016
11月5・6日(土・日)
幕張メッセ 国際展示場9~11ホール
Open 10:00 / start 12:00
(問)H.I.P 03-3475-9999
www.knotfestjapan.com


http://wmg.jp/artist/crazynsane/

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