ヨーロッパに亡きギタリストCHELSEAの魂を刻むーー新体制DEATH SIDE、海外フェス出演レポート

新体制DEATH SIDE、海外フェス出演レポート

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14日の会場。日中はあいにくの雨模様だった。

 夜中に到着したためフェスには翌日行ってみたのだが、あいにくの雨模様の中、中止になることなくステージが繰り広げられており、観客もカッパを着たり屋根のある場所にいたりするのだが、さすがに昼間の客席はまばらだった。

 観客席の地面も土のためドロドロで、会場内の様々なショップなどのブースに行くにも一苦労だ。

 フードショップが立ち並ぶ一角に、テーブルと椅子が置かれた大きなテントスペースがあり、雨の場合はそこでビールなど飲みながらいる観客が多く、その場所でいろいろな人々と交流を深めていると、雨も小降りになっていった。

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夜のライブの様子。

 夕方以降になると、メイン級のバンドではOBSCENE EXTREMEの名にふさわしいクレイジーな盛り上がりを見せており「これがOBSCENE EXTREMEか!」と、ようやくこのフェスの感じが伝わってきた。

 会場内で飲食をする場合には、会場専用のチケットを購入する。ここでは、貨幣はユーロとチェコクローネが共に使えるようになっていた。

 ふだんチェコの街中でユーロは使えない。このような取り組みが、外国からの来場者を参加しやすくさせているように思えた。

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会場内フードスペース。全てビーガンフードだった。

 チェコは個人でのビール消費量が世界一と聞いたが、なるほどビールもかなり美味しく、ビールを売るブースでは各メーカーが出店しており、プラスチックのカップを返さずに持っていれば、2杯目から1枚のチケットで飲めるようになっている。

 フードはこのフェスのオーガナイザーがビーガン(卵も蜂蜜も乳製品も食べない究極的な菜食主義)のため、全てがビーガンフードだった。

 しかし、どれもおいしく食べられる上に出演者にはチケットが配られ、ある程度の飲食は無料でできるようになっていた。

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観客

 会場内ではほかにもTシャツやレコード、CDなども売っており、観客は飽きることなくフェスを楽しめる。

 売っているものはやはりブラスト系やメタル系のものが多かったが、パンク系のものも見られた。

 初日深夜にはSMショーのようなものも行なわれていたようで、コスプレの観客が非常に多く、“極限猥褻フェス”という名前なだけあり、下ネタ系のコスプレが多かった。

 海外ではメタル系の観客にクレイジーな人間が多く、メタル系の出演者と一緒のライブのときは観客たちも楽しみのひとつだ。日本では感じられない面白さがあるので、海外のメタルシーンに触れる機会があるなら是非体験して欲しい。

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