GLIM SPANKY、映画『少女』イベントで主題歌披露 「クリエイターとしてワクワクした」

GLIM 映画『少女』イベントで主題歌披露

 GLIM SPANKYが8月15日、主題歌を担当した映画『少女』のスペシャルイベントに参加した。

 同イベントは日テレ夏祭りイベント『超汐留パラダイス』の特設ステージで行われたもの。『少女』は湊かなえのベストセラー小説が原作で、本田翼と山本美月が主演、監督は三島有紀子が務めている。“人の死ぬところがみたい”という願望にとらわれた女子高生の夏休みを舞台にしたミステリー作で、GLIM SPANKYは新曲「闇に目を凝らせば」を書き下ろした。

20160816-g3.JPG
左から亀本寛貴、松尾レミ、児嶋一哉、三島有紀子監督

 このスペシャルイベントに登壇したのは、三島監督、本田翼演じる“由紀”と山本美月演じる“敦子”が通う高校の国語教師役を演じたアンジャッシュ・児嶋一哉、そしてGLIM SPANKYの松尾レミと亀本寛貴の4名だ。

 まず大きな拍手に迎えられてステージに現れたのはアンジャッシュの児嶋。MCを務めたハリー杉本の「アンジャッシュの……大島さん」という紹介に、「児嶋だよ」と突っ込むお決まりのコントで会場を沸かせ、場を和ませた。児嶋は『少女』について、「女性の世界は怖いなって(笑)、それを覗き見できる作品です」と紹介。終始笑いを交えながら、自身の役作りやミステリーならではの撮影現場の雰囲気についてのトークを展開した。

 続いて登壇した三島監督は、『少女』のキャスティングについての裏話を明かし、児嶋への現場での演技指導を振り返りながら、「児嶋さんは、監督の色に染めてくださいという感じ。役者はあらかじめ役を作ってきて監督の前で掲示するパターンが多いので、彼のように“好きにして”というのは、役者にはできないこと」と児嶋を評価した。

20160816-g4.JPG

 

 そして最後にステージに現れたのはGLIM SPANYのふたりだ。まず、『少女』のために書き下ろした「闇に目を凝らせば」について、松尾は「編集前の映像を見て曲を作りはじめた。その段階ではまだ完成してないのに、本当にすばらしい作品だと感動しました。書き下ろせたことを光栄に思います。監督は、GLIM SPANKYの幻想文学の世界、シューレアリズムのアートの世界がいいと言ってくれたので、自分が書きたいように曲を書いた」と制作過程について語った。一方、亀本は「仙台でライブをして、夜に東京に戻ってきて、そのまま寝ないで朝8時に打ち合わせをやった」と、過密なスケジュールの中で監督との打ち合わせを行ったことを明かした。

 監督が、GLIM SPANKYの主題歌に関して、「パッションを持ってやってくれた。文学的な歌詞、ロック・ブルースのメロディ、そして亀田(誠治)さんのアレンジ。本当にすばらしい楽曲ができた」と感謝を述べると、松尾も「お互いにリスペクトし合って作品を作るというのは、クリエイターとしてとてもワクワクしました」と、主題歌を担当できたことの喜びを露わにした。また、松尾は「歌詞に関しては、闇のなかで見えない道を行くっていうことを意識しました。だけど、どこかに一本の光があるっていう、つかみきれない答えを探すような歌詞を書きたいと思った」と、楽曲に込めた想いを語った。その後、GLIM SPANKYによる主題歌「闇に目を凝らせば」の披露へ。アコースティックギターを持つ松尾とエレキギターを持つ亀本が、ステージ中央に立ち、静まり返る会場の中、松尾の力強い独唱から曲はスタート。亀本のギターによって幻想的かつサイケデリックなサウンドが生み出されていった。ミドルテンポの楽曲ながらも、60~70年代のロック・ブルースのテイストを感じる、どっしりとした骨太な演奏と歌で、会場を大きく沸かせた。

20160816-g7.JPG

 

 松尾は最後の挨拶で、「私たちの曲も登場人物のひとりとして、映画の最後に現れるので、そこも注目して聞いてもらいたいと思います」と述べた。『少女』は10月8日から全国ロードショーが決まっている。GLIM SPANKYの「闇に目を凝らせば」が、どのように『少女』のエンディングを彩っているのか、公開を楽しみに待ちたい。

(取材・文=若田悠希)

■映画情報
『少女』
公開日:10月8日(土)
原作:湊かなえ
監督:三島有紀子 
主演:本田翼、山本美月
©2016「少女」製作委員会

■リリース情報
セカンド・アルバム『Next One』
発売日:7月20日(水)
<価格>
初回盤(CD+DVD):¥3700+税
通常盤(CD):¥2700+税
CD:映画『ONE PIECE FILM GOLD』の主題歌「怒りをくれよ」を含めた全10曲収録
<CD収録内容>
1.NEXT ONE(ブラインドサッカー日本代表公式ソング)
2.怒りをくれよ(7月23日(土)公開 映画『ONE PIECE FILM GOLD』 主題歌)
3.闇に目を凝らせば(10月8日(土)公開 映画『少女』主題歌)
4.grand port
5.時代のヒーロー(福田雄一監督Amazonオリジナルドラマ『宇宙の仕事』主題歌)
6.話をしよう(高橋留美子原作 NHK Eテレアニメ『境界のRINNE』第2シリーズエンディングテーマ)
7. NIGHT LAN DOT
8. いざメキシコへ
9. 風に唄えば
10. ワイルド・サイドを行け
<DVD収録内容>
“ワイルド・サイドを行け”ツアー(2016.4.16恵比寿LIQUID ROOM)ライブ映像約50分
ワイルド・サイドを行け
褒めろよ
リアル鬼ごっこ
ダミーロックーとブルース
夜明けのフォーク
BOYS&GIRLS
時代のヒーロー
NEXT ONE
太陽を目指せ
大人になったら
話をしよう

CD購入先着特典「ONE PIECE スペシャル黄金スリーブケース」
※一部対象外の店舗、WEBストアあり。

■ツアー情報
『Next One TOUR 2016』
9月22日(祝・木)長野 CLUB JUNK BOX
9月24日(土)京都磔磔
9月25日(日)高松TOONICE
9月30日(金)福岡the voodoo lounge
10月1日(土)岡山ペパーランド
10月6日(木)金沢vanvan V4
10月7日(金)新潟CLUB RIVERST
10月10日(祝・月)札幌BESSIE HALL
10月14日(金)仙台MACANA
10月16日(日)広島CAVE-BE
10月22日(土)梅田umeda AKASO
10月28日(金)名古屋BOTTOM LINE
10月30日(日)新木場STUDIO COAST

■関連リンク
GLIM SPANKY オフィシャルサイト
GLIM SPANKY ユニバーサルミュージック サイト

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト情報」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる