TOKIO 長瀬智也、ギター愛を貫くミュージシャンの姿 『地獄図』でも体現した“ロック精神”とは

 さらに、ピック弾きと指弾きでは音が違うのだというのを、実際に弾きながら解説をしたことも。「指だと丸い音が奏でられるわけですよ。ピックだと、シャリッとするでしょ? 全然違うでしょ? 指の方がぬくもりがあるんですよ」と熱弁。それは、まるで友だちの家で「このギターの弾き方かっけーだろ!」と言わんばかりのナチュラルな雰囲気だった。自分がかっこいいと思うものを寝食忘れて習得し、自分ならではのものに磨き上げる。その姿勢こそが、長瀬のロックなのだ。

 さらにギター論は続き、スライドやチョーキングといったテクニックについても語り始める。どうやら、映画の中でもギターについて語るシーンがあるらしい。赤鬼という見た目こそ異形の者だが、実はロッカーである長瀬自身を投影しやすい役柄なのかもしれない。『ミュージックステーション』への出演、そして6月25日の映画公開が楽しみだ。

(文=佐藤結衣)

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