The Winking Owl、バンドの個性を生み出すものとは?「Luizaが歌うことでサウンドが完成する」

The Winking Owlにおける“歌”の存在感

「一緒に活動していて自慢のボーカル」(Ranmalu)

The Winking Owl - Open Up My Heart - (Official Music Video)

──もともとThe Winking OwlのファンだったRanmaluさん、KenTさんの目にはLuizaさんというボーカリストはどう映りますか?

Ranmalu:最初に聴いたときは、「わっ、新しい!」と思いました。The Winking Owlは初期から楽器隊の演奏が個性的でインパクトが強かったんだけど、それでもボーカルが全然負けてなくて。逆に、派手な演奏にLuizaさんのボーカルが乗ることで、相乗効果でさらにすごいところまで行ってるというのが、最初にThe Winking Owlを観たときの印象です。だから唯一無二の存在というか、一緒に活動していて自慢のボーカルですね(笑)。

Luiza:ふふふ(笑)。

KenT:確かに。「何か持ってる」んですよね。

Ranmalu:そうそう、その「何か」に引き寄せられるというか。

KenT:それが何なのかは、たぶんLuizaさん本人もわかってないだろうけど(笑)、他の人にはないものを持ってるのは確実で、ライブを観てもらったらその「何か」を感じ取ってもらえると思うんです。メロディの良さとLuizaさん自身から出るパワーが重なることでフロントマンとしての存在感がハンパなく増すし、バンドにとっては要的存在ですね。

Yoma:僕は彼女のことを高校のときから知ってますけど、ハーフということもあってか他の日本人ボーカリストとは違った響きを感じるんです。普通に日本語で歌っても他のボーカリストとはちょっと違うし、声質も個性的だし。そういうところが、今のThe Winking Owlにとって武器になってると思います。実際、どんな曲調でもLuizaが歌えばThe Winking Owlとして成立するし、一度聴けばそれがLuizaの声だってわかるという。その個性は本当にすごいと思います。

Luiza:……初めて言われましたけど、照れますね(笑)。

「原点となるバンドと共演できたことはすごい誇り」(Yoma)

──昨年はONE OK ROCKのサポートアクトとして大阪城ホールでライブをしたり、『Ozzfest Japan 2015』でオープニングアクトを務めたりと、大舞台での演奏が続きました。どちらもメジャーデビュー前の出来事なんですよね。

Yoma:『Ozzfest』はメジャーデビュー1週間前でしたけど、ONE OK ROCKと共演したときはまだインディーズバンドとしてがっつり活動してた頃でしたし。どちらもまさか自分たちが出演できるとは思ってなかったのでビックリしました。

Luiza:本当に貴重な経験でしたね。

Yoma:そもそも1万人規模の会場でライブをする経験がまったくなかったので、始まる前は「どうなるんだろう?」って不安や緊張しかなかったんですけど、いざ始まってみたらすごく楽しくて。

Ranmalu:一言目にまず「すごかった! 楽しかった!」というシンプルな言葉が出てきちゃうぐらい、気持ちよかったです。

──しかも『Ozzfest』では、憧れのエヴァネッセンスと同じ舞台に立ったわけですもんね。

Yoma:高校のときに僕とLuizaが知り合うきっかけになった存在なので、その原点となるバンドと共演できたことはすごい誇りですね。

「日本で生まれ育ったのでJPOPからは逃れられない」(Yoma)

──そして昨年11月にシングル『Open Up My Heart』でメジャーデビュー。僕はこのシングルで初めてThe Winking Owlのサウンドに触れたんですが、海外バンドからの影響が強いエモサウンドに、どこか日本人らしさが感じられるメロディが乗っていて、そこがすごく独特だなと感じました。

Yoma:サウンド面で影響を受けたのはほとんど洋楽のロックですけど、確かに歌に関してはJPOPからの影響はあると思う。僕たち4人は日本で生まれ育ったのでJPOPからは逃れられないと思うし、だったらその影響はうまく融合するべきだと思うんです。

──そんな楽曲だからこそ、英詞と日本語詞が混ざり合っても違和感なく聴けるのかもしれないですね。

Luiza:実は Winking Owlを始めた頃、「The Winking Owlはサウンドも洋楽的だし、英詞じゃなくちゃダメなのかな?」と思ってたんです。実際、英詞の曲も存在していたので余計に。でも日本で活動していくにあたって日本語詞もないとダメかなと思って、全部日本語詞にしようとか、サビだけ英詞にしようとかいろいろ試すようになって。シングル『Open Up My Heart』に関してはサウンドやメロデイを聴いて、どっちが合うのかを判断して書きました。そこをうまく使いこなせるのはThe Winking Owlにとって武器になってるのかもしれないと、最近気づき始めたところです。

──また、シングルやアルバムにはfadeのruiさんがサウンドプロデュースという形で携わってます。ruiさんが関わるようになったインディーズ時代後期からサウンドがかなり洗練され、バンドとしての個性も強まったという気がしますが?

Yoma:ruiさんとご一緒するようになって、得たものは多いですね。例えば、よりお客さんに伝わりやすいような曲の聴かせ方とか、起承転結を考えたアレンジでのメリハリの付け方とか、シンセのような4人以外の楽器を効果的に使った曲の引き立て方とか。あとはメロディを大事にした曲作りも強く意識するようになりました。僕はギタリストなので、以前はギターリフから作ることが多かったんですけど、ruiさんとご一緒するようになってからはまずメロディを作ることが多くなりましたね。それに歌を前に出しつつも、ちゃんと楽器隊のカッコ良さも生かすバランスも大事にするようになりました。

The Winking Owl - Here For You - (Official Music Video)

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