ジェフ・トゥイーディが明かす、良質な音楽を作り続ける秘訣「お互いのスペースを尊重すること」

ジェフ、ウィルコとトゥイーディを語る

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「なるべく毎回同じような方法にならないことを心がけている」

ーーいつも曲を書くときは、ウィルコ用の曲、ソロ用の曲っていうふうに明確に分けているのでしょうか。

J:いや、分けて書いているわけではないんだ。その都度、その時にやっている音楽プロジェクト、ウィルコだったりトゥイーディだったり、他のアーティストのプロデュースなどのために曲を書き、その状況に応じた曲が出来上がっていく。

ーー歌詞はどのようにして作っているのでしょうか。ウィルコのときは、古典文学からの影響があったり、「優美な屍骸(シュルレアリスムにおける、作品の共同制作法)」を用いたりすることが多いと聞きました。

J:そのやり方ではもう書いてない。大抵は浮かんだメロディに、まず適当な言葉をつける。その後、メロディを損なわないような言葉を頑張って見つけていくんだ。ただ、これも数ある一つのやり方であって、なるべく毎回同じような方法にならないことを心がけているよ。

ーー今作の収録曲「Low Key」では、“常に感情を出さないようにしてきた、興奮したとしても、誰にもわからない”と歌っています。ジェフ自身もそういう性格ですか?

J:うん、そうだね。この性格はもう、DNAに刻まれているとしか言いようがないな。まあ、俺よりもっとストイックな人は沢山いるとも思うけど。

Tweedy "Low Key" (Official Video)

ーーそれから「Slow Love」では、“ゆっくり着実な愛こそ唯一の愛”、「Where My Love」では、“君が年をとって鈍くなっていくのを見つめていたい”とも歌っています。これは、奥様に向けた歌ではないかと思ったのですが、これまでの夫婦生活を振り返ってみて、どんなことが思い浮かばれますか?

J:こんなにも強くひた向きな女性と出会えた自分は、とても幸せだと思うよ。

ーー「Pigeons」は、息子スペンサーに向けて書かれたと思うのですが、子育てにおける哲学はありますか? 

J:子供には対等に接する必要があると思う。子供は賢いから、自分がどう扱われているか、ちゃんと対等に扱われているかが分かる。一人の人間として扱うこと、そしてもし自分が子供に言い聞かせたいことがあるなら、その質量と同じくらい、子供の話を聞いてあげることが大切なんじゃないかな。

ーー「Summer Noon」は、リチャード・リンクレーター監督の映画『6才のボクが、大人になるまで。』で使われています。この映画ではウィルコの楽曲「Hate It Here」も使われていて、イーサン・ホーク扮する主人公の父親が絶賛するシーンがとても印象的です。

J:リチャードからは直接連絡があって、「映画のエンディングに使える新曲はないか?」って聞かれたんだ。それでトゥイーディの曲を提供した。あんな野心的なプロジェクト(12年にわたって同じ役者を起用し、断続的に撮影がおこなわれた映画)に参加出来て、とても光栄だったよ。リチャードとも直接会ったけど、実はそれほど彼の作品について詳しくはないんだ...。もちろん映画は観たし、イーサンがウィルコの歌詞について語るシーンは本当に光栄だった。光栄過ぎるくらいだね。

Tweedy - "Summer Noon" (Official Video)

ーー「Nobody Dies Anymore」は、「死とどう向き合うか?」がテーマで、亡くなったお兄さん(グレッグ)についての曲なのかな、と思ったのですが。

J:特にグレッグについてってわけではない。「死とどう向き合うか」という永遠のテーマについても、まだ特に具体的なイメージがあるわけではないよ。

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