meg rockはやはり歌ってなんぼのアーティストであるーー栗原裕一郎が年末ワンマンを徹底レポート

meg rock年末ワンマンレポ

20160215-megrock8.jpg

 

 チケットの半券をくじに利用したプレゼントコーナー、メンバー紹介などのあとアンコールへ。メロキュア・イヤーの締め括りにと「Agapē」、先行配信されている「heart」、そして「slight fever」。

「にせんじゅうろっく年もmeg rockをよろっくしくおねがいします!」と最後まで「ろっく」を貫き通した挨拶の後、空中に描いた「ハートマークと投げキッス」(「ふたりのせかい」)を会場に振り巻きながらmeg rockが姿を消し、2015年のワンマンライブは終了した。

 アンコールのMCで、二つ、告知がなされた。

 一つ目は、2016年も引き続きメロキュアとしてのライヴ『メロディック・ハード・ツアー』を予定していること。「初夏くらいまでには実現したい」とのことだった。

 二つ目は、先行配信リリース曲である「star」「heart」も含んだミニアルバムの発表を予定していること。最新のマイクロアルバム『slight fever』から数えると6年ぶりのフィジカルでのリリースとなる。

 アニメソングの作家として押しも押されもせぬ重要人物の一人となっている現状で、活動のリソース的に限界があるのは承知しているが、meg rockはやはり歌ってなんぼのアーティストである。ミニアルバム発売にあわせたワンマンも夏に考えているということだったが、それに留まらずソロアクトが増えることを期待したい。

■栗原裕一郎
評論家。文芸、音楽、芸能、経済学あたりで文筆活動を行う。『〈盗作〉の文学史』で日本推理作家協会賞受賞。近著に『石原慎太郎を読んでみた』(豊崎由美氏との共著)。Twitter

■セットリスト
01 レジへGO!
02 6cm
03 君のこと
04 ベビーローテンション
05 笑顔の連鎖
06 笑顔の理由
07 incl.
08 セルフカヴァーメドレー:vanilla sky(綾野ましろ)~make a wish ♡(中川翔子)~サマーヌード・アドレセンス(夢みるアドレセンス)~mathemagics(井上麻里奈)~border(ClariS)~恋愛サーキュレーション(花澤香菜)
09 ALL IN ALL
10 めぐり逢い
11 ふたりのせかい [メロキュア meets 川口圭太]
12 twinkle, sparkle
13 clover
14 star
15 play loud
16 この左手は君のもの
en01 Agapē
en02 heart
en03 slight fever

○meg rockバンド
Ba. 黒須克彦
Gt. 川口圭太
Gt. 山本陽介
Dr. かどしゅんたろう
Mnp. 菅原拓

20160215-megrock9.jpg
meg rock『twinkle, sparkle』

■リリース情報
meg rock "twinkle, sparkle" 配信限定リリース
http://www.megrock.com/rls_twnklsprkl/

iTunes (Mastered for iTunes 版)
https://itunes.apple.com/jp/album/id1068426788
e-onkyo (ハイレゾ版)
http://www.e-onkyo.com/music/album/tcj4562217560440/
mora (ハイレゾ版)
http://mora.jp/package/43000074/TCJPR0000284984_hires/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ライブ評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる