WEFUNK城田寛治✕SPEEDSTAR RECORDS小野朗が提示する、音楽とダンスの新たな関係

WEFUNKが提示する「音楽✕ダンス」最新形

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SPEEDSTAR RECORDSレーベル長・小野朗氏

「“知る人ぞ知る、すごいイベントがある”というレベルまでプロモーションしていきたい」(小野朗)

ーーWEFUNKのイベントは学生中心の「WE COLLECTION」、子供が出演する「WE KIDS」、社会人ダンサーが参加できる「WEEKEND HERO」で構成されていて。幅広い世代をダンスでつなぐという役割も担っていきそうですね。

城田:例えば「WEEKEND HERO」では90年代にダンスサークルで踊っていた現在40代の会社員の方々が出演して、若手顔負けのスキルで誰よりも会場を湧かせてしまうということがありました。キッズのレベルもとても高いし、まだまだおもしろいことが出来ると思います。あとは、どんなコンテンツを作っていけるかが大事になってくるでしょうね。

ーー定期的にイベントを開催するだけではなく、WEFUNKオリジナルのコンテンツを打ち出していく。

城田:はい。ダンス人口は増えていますが、プロとして活動する道がなかなか見つからないのが現状だと思います。でも、たとえば劇団四季、宝塚、シルク・ドゥ・ソレイユなどでは、プロのダンサー、ミュージシャンが継続して活躍できている。WEFUNKがそうなっていくためには、できれば常設の会場を持って、同じコンテンツをロングランという形で開催していくのがいちばんいいのかなと。

小野:いまも定期的にミーティングを行っているんですが、パフォーマンスをブラッシュアップして、どんなコンテンツを作っていくかという話も出ていますね。それが進んでいけば、先ほど言ったウチのアーティストとのコラボレーションも意味を持ってくるだろうし。

ーー当然、参加するダンサーのレベルアップも求められますよね。

城田:今年の春のイベントからは、参加希望者が増えてきたので、選考する形を取りはじめました。そのなかで自然とレベルも上がってくると思いますね。WEFUNKのダンサーの中には、ダンスをするだけではなく、振付、演出、そして出演者のキャスティングまでこなす人材もいて。そこから例えばCMの振付など、他の仕事につなげるルートも作っていきたいですね。

ーー2016年はWEFUNKにとってさらに飛躍の年になりそうですね。

小野:既にZepp Tokyoでやれる規模のイベントなのですが、“知る人ぞ知る、すごいイベントがある”というレベルまでプロモーションしていきたいですね。リリースに関してはいまのところ考えてないです。やはり会場で体感してもらわないとおもしろさが伝わらないし、パフォーマンスをブラッシュアップしていくなかで、おもしろいパッケージが出来そうだったら考えようかな、と。

ーー1月31日に行われるZepp Tokyoでのイベント「WEFUNK WORLD FSETIVAL vol.1」」はどんな内容になりますか?

城田:去年はこれまでで最もイベントの数が多く、2500人以上のダンサーが出演してくれたんですけど、そのなかで評判の良かったダンサー達をピックアップして集結させました。さらに全体的な楽曲の構成演出も加わっているので、より良いものになるんじゃないかな、と。集客もWEFUNK史上最も多くなりそうなので、会場全体で、WEFUNKならではの臨場感を味わってもらえるのではないでしょうか。これまでの集大成であり、その後、どういう方向に進んでいくかが見えるイベントになると思いますね。

小野:今回のイベントは、主催がSPEEDSTAR RECORDSで、運営がWEFUNK。手始めにTシャツを販売するなど、新しいことも行っていく予定です。成功しても失敗してもビクターの業績になるので、そこはリスクを背負ってやっていこうと思っています。

(取材・文=森朋之/写真=竹内洋平)

WEFUNK 日常風景

■イベント情報
「WEFUNK WORLD FESTIVAL」
1月31日(日) Zepp Tokyo
OPEN 17:45 START 18:30

■OFFICIAL WEB SITE
http://wefunk-world.com/

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