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乃木坂46運営・今野義雄氏が語る、グループの“安定”と“課題” 「2016年は激動の年になる」

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舞台『すべての犬は天国へ行く』より。

「今年はまた、一から何かを作り上げていくことが必要かもしれない」

――2015年は、舞台演劇にも大きな進展がありましたよね。特に『すべての犬は天国へ行く』は大きなチャレンジだったのでは?

今野:デビュー時からの乃木坂の舞台における重要なパートナーとして、ネルケプランニングの松田(誠)社長がいます。『16人のプリンシパル』から一歩進んだ形態を作りたいと話していた時に、松田さんに『じょしらく』(2015年6月・AiiA 2.5 Theater Tokyo)を持ってきていただいて、それが大好評でした。次は、より「演劇」的だったり難解なものがやれればと考えていた時に、松田さんが大好きな作品として提案されたのが、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの『すべての犬は天国へ行く』だったんです。「これを乃木坂でやったら、みんなびっくりすると思う」と。その松田さんの熱意を見て、これは乗ったほうが良いなと思ったんです。キャスティングも松田さんが見事にハマる決め方をしてくれて。松田さんという日本の演劇界でも重要な人物に、『プリンシパル』からずっと関わっていただいているからこその強みですよね。

――その舞台を見事に成立させたわけですが、これは2016年以降も続けていってこそ意味があるチャレンジだと思います。

今野:2016年も、ファンの皆さんに喜んでいただける系統のものと、「これをやるの!?」っていう実験的なものと、年間を通してこの二軸でやっていければと考えています。次の作品ももう今、探しているところです。

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『乃木坂46 アンダーライブ at 日本武道館』より。

――選抜とアンダーの関係についてもお伺いします。2014年から始まったアンダーライブは2015年、さらに一歩段階が進んだように思います。

今野:アンダーライブでは、アンダーメンバーの中にスターが生まれなければと思っています。2014年、最初はそれを伊藤万理華に背負わせた。彼女は見事に重責を果たして、一歩踏み込むような発言も多くなってきた。そのあとバトンをタッチした井上小百合も、またここで確変して、彼女が根っこに持っている男前な一面がぐっと出てきて、カリスマ感のあるセンターになりました。それを去年引き継いだのが中元(日芽香)と堀(未央奈)ですよね。この二人には、一期と二期、Wセンターなどいろんなテーマがあるし、二人の間にも表に出ていない、いろんなやりとりがあったと思います。

――アンダーは特にライブを作っていくうえで、そうした物語が多く生まれてきますね。

今野:いろいろな魂のぶつかり合いが発生して、その上でステージに立つからこそ、アンダーライブには自然と厚みが生まれます。逆にいえば、選抜メンバーの方がそういう場所を持ちにくい。今は彼女たちのタレント性や存在感で成り立っているんだけど、選抜メンバーでも、そういう魂のぶつかり合いが現れたステージを見てみたい気はしますよね。

――また一方で、選抜常連メンバーが盤石であるだけに、アンダーがライブで存在感を増しても選抜にはなかなか入れないという苦しさが続いているのでは……。

今野:こればっかりは、僕らも同じ思いだったりするので(笑)。どうしたらいいんだろう?っていう。アンダーはすごい結果も出しているけど、それをもって選抜と大幅に入れ替えます、と簡単にできる話じゃないですし。

――では結果を出してきたアンダーは、次に何を背負っていくのでしょうか。

今野:実はいま、乃木坂46の問題点ってなんだろうといえば、東京に比重が高いことです。完全に首都圏アイドルなんですよね。首都圏においてはものすごく強いけれど、地方ではまだまだ知られてないし、存在感がそんなに伝わってない。ここをどうやって開拓していくかがグループ全体のテーマなのですが、ここをアンダーに背負ってもらうことになると思います。ステージを見てもらって、ファンを獲得するというミッションをアンダーに託す。ただ、これまでやっていたのと同じような魂のぶつかり合いを、そのまま持って行って成功するかというのもまた違うと思うんですね。新しいテーマを考えて、何か変えていかなければいけない。

――全体として2015年は乃木坂46が多方向に躍進したことで、メンバーの適性に応じた個人活動も広がって、それがまたグループにフィードバックされるという、理想的なサイクルが生まれてきましたよね。

今野:それは理想ではあるんですけど。……そこも実は、手放しで喜べるわけではなくて。どうしても弊害になるのがスケジュールなんですよね。たとえば個人の舞台仕事があれば、舞台の稽古と本番日はスケジュールが押さえられてしまって、そこにグループとしての仕事がどうしてもかち合っちゃう。個人仕事をやっているメンバーからすれば、ここの稽古に出られなかったらどうしようもない、という時もありますから、グループとしての仕事がそこでは重荷になりかねない。そんな葛藤がいくつもあって、毎回それぞれのメンバーが時間を縫うように仕事をしているんです。個人仕事の方で背負う責任が大きくなればなるほど、しばらくはこれ一本に賭けたいと思ってしまうのも致し方ないことです。そこのバランスはかなり悩んでいますね。

――それもまた、各ジャンルの仕事に対してうわべだけじゃない取り組み方をしているからこそ。

今野:そうなんです。こちらも中途半端に、「グループの仕事優先にしてください」とも言えない。なぜなら、その個人仕事で真剣に勝ってこなきゃいけないよと言って送り出しているわけだから。

――多方面にハイレベルで安定して、とても順調に見えていた乃木坂46の2015年ですが、その裏側はやっぱり相当厳しいんですね。

今野:断腸の思いがたくさんありますね(笑)。まあ2016年はおそらくもっと激動の年になって、いろんな変革があると思います。変化していくことで生まれる物語も含めて、しっかりとしたエンターテインメントとしてファンの皆さんにお届けする責任がある。いま仰っていただいたハイレベルの安定というものも、今年はなくなるかもしれません。でも、その変化の中で失うものもあれば、新たに手にするものもあるでしょう。今年はまた、一から何かを作り上げていくことが必要かもしれないですね。この記事が公開されて以降、いろんなことが起こると思います。

(取材・文=香月孝史/画像提供=乃木坂46LLC)

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■リリース情報
『ALL MV COLLECTION~あの時の彼女たち~』
発売:12月23日(水)
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通常盤 ¥4,630(税抜)
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通常盤 ¥3,704(税抜)
※1BD(全シングル表題曲MV13曲入り)

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