音楽シーンを撹乱する異能バンド、バックドロップシンデレラ登場 10年のバンドキャリアを紐解く

BDC10周年のキャリアを紐解く

20151229-bdc3.jpg

 

結成10周年を迎える2016年

 ライブの盛り上げ方、ライブとは何たるかを知っているバンドでもある。良いバンドのライブは曲を知らなくとも、楽しめるものだ。正確には「怖くて数えていない」らしいが、2015年のライブは100本は越えているという。「バックドロップシンデレラ、ヤバイぞ」という声は耳の早いリスナーの間で以前から囁かれていたが、今年はその声を着実に増やしてきた。それを裏付けるかのように、結成10周年を迎える来年2016年3月より、ワンマン・ツアー<10周年でウンザウンザを踊る>を行う。東京はバンド史上最大規模となる渋谷クラブクアトロである。

「発表がWレコ発イベントでの、打首のZepp TOKYOワンマン発表の直後になったので霞んでしまった感もありましたが…(笑)。クアトロワンマンは3〜4年前に掲げていた目標でもあって、むしろ最終目標でもいいくらいの途方もないものでした。それが実現するわけですからね。まぁ、やってみないとどうなるか解りませんけど」(ペリー)

 結成10周年を迎えるバックドロップシンデレラはどこに向かおうとしているのか?

「フェスやイベント、いろんなところで演りたいです」(キャナコ)

「今後も人間の持つ本能的なリズムを以て、この4人のシンプルな編成で、聴く人が一瞬「ん?」となりつつも、気分が昂揚するものを作っていきたい。そしてやっぱり、もっといろんな人に届けたいですね、海外とか。『ベルリントロンボーン』もまだベルリンに届いてないので、ちゃんと届けなければいけない。そして、ベルリンの人に怒られたい。『おまえら、“アイン・ツバイ”って言いたかっただけだろ』って(笑)」(ペリー)

クオリティの高い映像をどうでもいい歌詞の字幕で台無しにするのもお家芸だ

 アングラ感があるのにどこかメジャー感があり、気持ち悪さと心地よさが共存する。最高にくだらないけど、最高にカッコイイのがバックドロップシンデレラだ。2016年は、今以上にいたるところで“ウンザウンザ”が鳴り響くであろう。

■冬将軍
音楽専門学校での新人開発、音楽事務所で制作ディレクター、A&R、マネジメント、レーベル運営などを経る。ブログtwitter

<ワンマン・ツアー“10周年でウンザウンザを踊る”>
3月5日(土)心斎橋DROP
3月6日(日)名古屋club UPSET
3月18日(金)仙台Flying Son
3月21日(月・祝)渋谷CLUB QUATTRO

http://backdropc.com

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる