A.B.C-Z、Sexy Zone、ジャニーズJr. ……2016年、ジャニーズ若手はどう動く?

ジャニーズJr.で注目のメンバーは?

ーー先ほども少しお話があったように、ジャニーズJr.時代から活躍するグループやメンバーが増えています。ファンの間では「ジャニーズJr.黄金期の再来」との声もあるとか。

高橋:神宮寺勇太さんを筆頭に、Mr.King vs Mr.Princeは人気がありますね。

佐藤:期間限定ユニットだったのが、正式ユニットになりましたね。SixTONESも再結成するなど、ジャニーズJr.でもいろいろ動きがある一年でした。高橋さんが個人的に気になるメンバーっていますか?

高橋:気になるのは、萩谷慧悟さん。

佐藤:ドラムが得意で、育ちがよい印象ですね。とても好感が持てます。そういえば、彼も高橋さんの好きな職人気質(笑)。

高橋:やっぱり顔が美しいだけではダメで(笑)。

佐藤:努力家で「武器を身につけないと!」と、一生懸命ドラムを練習していたイメージがあります。

ーー佐藤さんはどなたかいらっしゃいますか?

佐藤:それぞれの良さがありますが、頑張ってほしいのは、SixTonesですかね。もともとドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系・2012年)に出演していた6人組で、「バカレア組」と呼ばれていたメンバー。雑誌『FINE BOYS』のレギュラーモデルも務めているジェシーさん、京本政樹さんの息子の京本大我さん、元B.I.Shadowの松村北斗さん、高地優吾さん、元KAT-TUNの田中聖を兄に持つ田中樹さん、そして主演映画の経験もあるベテランの森本慎太郎さんと、実力派揃いです。今年は舞台『ジャニーズ・ワールド』にも抜擢され、今後の活躍が楽しみなグループです。個人だと、2016年2月公開の映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』で中島健人さん扮する黒崎くんのクラスメイト役で出演する岸優太さんですね。凛々しい顔なのに少し頼りないところがあるメンバー。先輩にかわいがられて、人気もひっぱられていくといいなと思います。舞台『SHOCK』にも出てますし、ドラマ『仮面ティーチャー』(日本テレビ系・2013年)では、Kis-My-Ft2・藤ヶ谷さんが彼を気にかけていたというエピソードもあります。

高橋:関西ジャニーズJr.では、大西流星さんですね。中学生ですが「わかってる系」の魅力があって、Sexy Zone・中島健人さんばりのアイドル的天性の持ち主。ジャニーズ入所から数カ月でA.B.C-Zのコンサートにソロで出演するなど、将来有望です。関西ジャニーズは、ジャニーズWESTのデビューでごそっとメンバーがいなくなってしまったので、新しいメンバーの登場にも期待です。

佐藤:Mr.King vs Mr.Prince・平野紫耀さんももっと人気が出そう。彼は逆に「わかってない系」というか。自分がかっこいいことも、自分をどう見せたら一番いいかということも、わかっていないのがいいんですよね。

高橋:Snow Manの人気の高さにも驚きます。彼らが出る舞台は、人気やチケットの相場が一気に上がるんです。でも、その人気の理由もなんとなくわかるというか。私も見ていて楽しいメンバーより、分析しがいのあるメンバーを好きになることが多いんですが、彼らはまさに分析し甲斐のあるポテンシャルを持っているグループです。夫婦揃ってジャニーズファンという知人がいて、旦那さんにジャニーズを好きになった理由を聞いたことがあるんですが、「ポケモンみたいに育っていくのが楽しい」と言っていて、なるほどなと思ったことがありました。別の知人も自分のことを「エア・おかん」と言っていたり。恋愛や憧れの対象ではない分、長い目で応援できるというファンの形というのも、最近増えているのかなと思います。

佐藤:ファンや活躍の場を広げるためにも、男性ファンをつかむというのは今後大事になってくるでしょうね。いわゆる“ジャニーズらしくない”グループや、TOKIOのように男気を見せてくれるグループが今後増えてもいいと思いますし。ジャニーズ全体でも、新たな層に向けたアプローチをするための準備期間のような一年だったのかもしれませんね。

高橋:来年は久々にグループのデビューがあるのか、今から楽しみです。若さだけではなく、ポテンシャルで、日々進化し続ける先輩たちを追い抜いてトップに君臨できる素質のあるメンバーと出会えたらいいなと思います。

(取材・文=編集部)

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