内田彩が体現した“小さな種からの萌芽” Wアンコールも生まれた2ndライブを観た

内田彩が体現した“小さな種からの萌芽”

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 ここで内田は「私の名前は彩と言いますが、色とりどりの花が咲いてるようで綺麗です。ありがとうございます!」とファンへの感謝を述べ、この日唯一『Blooming!』から披露していなかった「with you」を歌い上げ、本編が終了。アンコールではバンドメンバーが再び登場し、三つ編み姿で艶やかに歌謡ロック調の「ONE WAY」を熱唱した。

 アンコールはその後、「Sweet Rain」からタオル回しのパフォーマンスが行われる「Growing Going」と疾走感のある楽曲へと続く。内田は客席との距離を縮めようとするあまり、タオルをステージ下へ落としてしまうハプニングも。そしてアンコール4曲目は「ソロライブの原点はここということで!」と、デビュー作より「アップルミント」を披露。サビでは地鳴りのような歓声が響き、この日一番の盛り上がりを見せた。

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「アップルミント」披露時の会場。

 ライブはこれで終わりと思いきや、観客からの「もう一回!」コールに応え、ダブルアンコールへと突入。内田は「最初ソロデビューと聞かされた時、『私はいいです……』と思ってたんですが、こんな素晴らしい体験をさせてもらって、ソロデビューできてよかったと思います!」と叫び、アッパーな楽曲「Breezin'」を披露。最後に「今年はいろんなことがありましたが、小さな種から芽がでるということは何事にも通ずるんですね! ってことで、もう一回咲いてくれる!?」と内田が叫ぶと、再び「Blooming!」のイントロへ。感傷に浸ることなく、内田らしい元気でエモーショナルなテンションを含んだままライブは終了した。

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 この日のMC中でも内田は触れていたが、彼女はまだシングル作品が1枚もなく、これまでアルバム2枚を立て続けにリリースしている。しかも次の作品は『Sweet Tears』と『Bitter Kiss』という2枚のコンセプトアルバムになるという。ソロ活動としてのキャリアこそ浅いものの、作品毎に世界観をしっかりと構築し、ファンとともに育ててきたこの芽が、さらに楽しみな未来へと続くことを期待したい。

(文=中村拓海)

■セットリスト
M1 Blooming!
MC
M2 スニーカーフューチャーガール
M3 Like a bird
M4 最後の花火
MC
M5 Go! My Cruising!
M6 Let it shine
M7 ハルカカナタ
M8 いざゆけ!ペガサス号
MC
M9 妄想ストーリーテラー
M10 Daydream
M11 泣きべそパンダはどこへ行った
M12 キックとパンチどっちがいい?
M13 Merry Go
MC
M14 with you

ENCORE
En1 ONE WAY
MC
En2 Sweet Rain
En3 Growing Going
MC
En4 アップルミント
DOUBLE ENCORE
En5 Breezin’
MC
En6 Blooming!

■リリース情報
『Sweet Tears』
発売:2月10日(水)
価格:¥3,240(税込)CD+DVD
エレクトロPOPを基調にした楽曲を中心に全6曲収録。付属DVDにはリード曲「Floating Heart」のMusic Videoとメイキング映像を収録予定。

『Bitter Kiss』
発売:2月10日(水)
価格:¥3,240(税込)CD+DVD
シリアスROCKを基調にした楽曲を中心に全6曲収録。付属DVDにはリード曲「afraid...」のMusic Videoとメイキング映像を収録予定。

■関連リンク
内田 彩 公式HP
スタッフ公式Twitter

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