『第66回NHK紅白歌合戦』はジャニーズ決定版? 近藤真彦からセクゾまで過去最多7組出場

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(C)タナカケンイチ

 『第66回NHK紅白歌合戦』の出場者が、11月26日、正式に発表された。今年35周年を迎えた近藤真彦を筆頭に、SMAP、TOKIO、V6、嵐、関ジャニ∞、Sexy Zoneと、大御所から若手までが出揃った。また、白組司会として、同局の朝の情報番組『あさイチ』キャスターとして活躍しているV6・井ノ原快彦が初起用された。

 2015年のジャニーズ紅白出場者ラインナップについて、芸能ライター・佐藤結衣氏はこう語る。

「今年は、若手から大御所まで、ジャニーズの幅の広さを見せつけるラインナップになったのではないでしょうか。どの世代にも人気グループがいるという、他のアイドルとは一線を画す存在感があります。世代を超えた出場者ラインナップは、国民的番組である紅白のひとつのテーマであると思いますし、まさにそれに沿ったグループ選出であると言えるでしょう」

 バラエティ豊かなグループが選ばれた今回の紅白。それぞれの見どころはどのような点になってくるだろうか。

「近藤真彦さんは19年ぶりの出場、デビュー35周年ということで、往年のヒット曲をジャニーズ全員で歌うようなサプライズ演出があるかもしれません。また、V6もデビュー20周年アニバーサリーイヤーの締めくくりとなる出場のため、盛大な演出が期待できます。関ジャニ∞は、去年、IKKOさんなどのオネエ軍団と共演し、ジャニーズの“お笑い枠”として会場を盛り上げていました。今年も歌唱シーンはもちろん、それ以外でも楽しませてくれそうです。SMAP、TOKIO、嵐は安定のパフォーマンスを披露してくれると思いますし、一番若手のSexy Zoneは、ジャニーズの一番手として盛り上げてくれるのでは。司会の井ノ原さんとそれぞれのメンバーの絡みにも注目したいです」

 今年は、過去最多となる7組のジャニーズグループが出場する。国民的番組において、ジャニーズグループが必要とされる最大の理由とは。

「紅白の視聴者は、普段音楽番組を見ない方も多い。そんな中、ジャニーズの各グループには、顔と名前が一致しなくても、グループ名や曲は知っているという圧倒的な知名度があります。それこそが、ジャニーズが紅白に出場し続けられる最大の理由ではないでしょうか。2014年・2015年と、これまで一律だったジャニーズ出場枠も増えています。日本の音楽シーンの中で、ジャニーズという存在はより欠かせないものとなっているのは間違いありません」

 今回の紅白のテーマは「ザッツ、日本!ザッツ、紅白!」。番組公式ホームページには「これぞ、日本!これぞ、紅白!今年は、紅白がもっとも紅白らしく輝く、いわば紅白の決定版」と記されている。年末は、紅白以外にもカウントダウンコンサートの開催や他番組への出演など、さまざまな活躍を見せるジャニーズだが、その中でも紅白出場グループは、ジャニーズの歴史や未来を詰め込んだ、まさに「ジャニーズの決定版」とも言えるラインナップが揃ったのではないだろうか。

(文=竹上尋子)

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