新体制となって2年、KIRINJIがライブを重ねて到達した音楽「今はそれぞれのメンバーがフィーチャーされるものにしたい」

KIRINJIがライブで獲得した身体性

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「小樽行こう」(堀込)「えぇ! 行きたいです!」(弓木)

——新作『EXTRA 11』は、6月のBillboard Live TOKYOでのライブ音源を基にした、前作『11』の別バージョンとも言えるアルバムですよね。『11』では2曲目に収録されていた「だれかさんとだれかさんが」が1曲目ですが、前作よりも新生KIRINJIらしさを感じさせるアレンジになっているように感じます。

堀込:今回のアレンジは、『11』でコトリさんが弾いていたエレピを生ピアノにしてもらいました。生ピアノって迫力あるんです。生ピアノとドラムで押していく曲ですね。

——アウトロのコトリさんのピアノが素晴らしいですよね。

コトリ:あまり上手に弾けなくて……。

堀込:いやいや、あれで弾けなかったって言われてもねえって感じですよ(笑)。

コトリ:コード進行が某ニュース番組のテーマ曲に似ているところがあって、いつも弾いている時に「だめだ、そっちに引っ張られちゃ!」ってなるんです。その瞬間のせめぎ合いは、自分の中で楽しいんですが……。

——今後ライブで見る時にハラハラさせられそうですね(笑)。今回、アルバム全体通じてオーバーダビングでシンセが大胆に入れられてる印象があったんですが、この演奏もコトリさんですか?

コトリ:曲によっては堀込さんが弾いてますね。

堀込:「虹を作ろう」はコトリさんにうちのスタジオに来てもらって、ソフトシンセを2テイク弾いてもらいました。どっちから使おうかなと思って両方音出してみたら、自然にハモってるところができていたので、そのままちょっとだけいじって入れました。

——ところで、「雲呑ガール」問題もお聞きしたいんですが。楠均さんとコトリさんの「ホテル行こう」「嫌です」という掛け合いの歌詞が、弓木さんの「えー! 行きたいです!」に、なぜ変わってしまったのかという。

堀込:あ、そこは、音は似てるけど「ホテル行こう」じゃなくて「小樽行こう」に変わってるんですよ(笑)。

——え、そうなんですか?

堀込:コトリさんもあの掛け合いを何度もやるのは嫌かなあと思って、弓木ちゃんに「小樽とか行きたい?」って聞いたら「行きたいです!」って答えたから、じゃあこれに変えようと。

弓木:ホテルだったら……私、なんかめっちゃふしだらな女みたいじゃないですか……!

堀込:大丈夫、小樽って聞こえてると思う(笑)。

弓木:ホントですか……?

——記事にちゃんと書いておきます(笑)。

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