SMAP中居正広とタモリの“職人的な師弟関係”とは? 『ヨルタモリ』最終回ゲスト出演の意図を読む

 最後に、太田氏はテレビ史における『ヨルタモリ』の位置づけを定義しつつ、最終回への期待を語った。

「『ヨルタモリ』に関しては、デビュー当時のタモリがやっていた密室芸のようなものが再び見られる楽しさがあると同時に「セッション」感覚の面白さがあると思います。実際、ゲストを交えた即興の歌や演奏があるというだけではありません。この番組では、架空のバーにタモリが様々なキャラクターに扮して登場し、ゲストと初めて会ったていで雑談のような会話が進んでいきます。それもまた「セッション」的だと思います。その意味で、ジャズマンとしての一面をもつタモリのパーソナリティーが最大限に活かされています。ただ最終回では、タモリもこれまでのキャラクターではなく本人として出演するようなので、逆に予測がつかないワクワク感があります。また中居がMCとしてでもSMAPの一員としてでもなくタモリとじっくり番組で話すことはこれまでめったになかったでしょうから、『笑っていいとも!』時代の話を含め、どのようなトークが展開されるのか要注目ですね」

 これまであまり表立って放送されてこなかった2人の絆が、番組を通してどこまで明かされるのか。本放送を楽しみに待ちたい。

(文=宮澤紀)

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