AKB48『選抜総選挙』詳報 HKT48勢の躍進とSKE48の力強さが際立つ結果に

 そして、11位には先日NGT48への移籍が発表された北原里英(NGT48)の名が。北原は「この順位に恥じないような活動を絶対にしていきたい」と新グループへの決意を語ると、10位横山由依(AKB48)は例年のごとく嗚咽を漏らしながら「本当は次期総監督って不安で…。でも、AKB48が5年、15年、100年位続くグループになればいいと思っている」とグループを背負う意思を見せた。9位の島崎遥香(AKB48)は、彼女には珍しい涙を浮かべながら「私はたくさんの人から好かれるタイプじゃないけど、アイドルに向いていない私をここまで上げてくれたファンの方に感謝したい」と語ると、凛とした表情で「横山とともに後輩を引き連れて『AKB48の第2章を作りたい』という目標を決めていた。AKB48ファンのみなさん、どうか私たちの世代に力を貸してください」とファンへ向けてスピーチし、観客席が大きく沸いた。

 第8位となった宮澤佐江(SNH48/SKE48)は「SNH48に行った理由は『総選挙で順位の壁を突破する』ということでもあったので、報われてよかった。SKE48のみんなにも感謝しています」と両グループへの感謝を口にすると、7位には昨年の11位からまたも順位を上げた宮脇咲良(HKT48/AKB48)が。宮脇は「ファンの方から11位という素敵なチケットを頂いて、選抜は夢にあふれていましたが、何事も進むスピードが速くて追いつくのに必死で。何に悩んでいるのかわからなくなって葛藤する日々が続いていましたが、総選挙を通じて、ファンの方が一緒に戦ってくれていると感じました」と前置きし、「HKT48はAKB48が切り開いてくれた道を歩んでいます。でも、そろそろ先輩たちに頼ってばかりではいけないし、これからは自分たちで切り開いた道を歩んでいきたい。来年は1位の席に座って、誰も見たことがない新しいAKBを作りたいし、AKB48を壊したい」と仰天発言。他のメンバーを驚かせ、場内でざわめきが起こった。

 6位と5位には姉妹グループのエースがランクイン。6位の山本彩(NMB48/AKB48)は「順位は同じ6位だったんですけど、今回は9万票も愛と絆をいただいた。でも全国的にNMBの知名度はないかなと実感したり…」と語ると、5位の松井珠理奈(SKE48/AKB48)は「たくさんの背中を見て、1位のバトンを受け継ぎたいと思っていた。正直言うとすごく悔しいけど、だからこそすごく燃えています」と来年以降の躍進を誓った。

 そして4位は、今年いっぱいでの卒業が決定している高橋みなみ(AKB48)。自己最高順位を獲得した高橋は「私がAKB48に入って1年くらいで、あることに気づきました。このグループでは1番になれないということです。同期には前田敦子が、2期には大島優子がいました」と語り、「私は歌手になりたくて芸能界を目指しましたがアイドルになりました。可愛いとか全然わからなくて、どうすれば人気が出るかわからなかったけどこのグループが好きで、気づいたら総監督になっていました」と自らの背景を明かした。

 続いて高橋は「ここからはメンバーに聞いてもらいたい」と前置きし、「みんな色々な活動をして、100頑張っても1しか評価されないと感じている。でも人生は矛盾と戦うもの。色々と頑張らなきゃいけないし、それは一瞬ではないということを覚えて欲しい。呼ばれなかったメンバーが頑張っていなかったのか? 違います。みんな劇場公演を続け、学業と両立している。でもここに立てるのは80人なんです。いればいるほど頑張り方がわからなくなってくると思います。どうやったらテレビに出れるのか、選抜に入れるのか、人気が出るのか…でもね、未来は今なんです。頑張らないと始まらないということを忘れないで欲しい」とエールを送った。その後、高橋は「『努力は必ず報われるとは限らない』そんなの、わかってます。でも頑張っている人が報われてほしい。ファンの人は見ているから。だからこそ『努力は必ず報われる』と私、高橋みなみは人生をもって証明します」と決め台詞を述べた。

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