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西廣智一がナノの海外公演をレポート

ナノが2年ぶりドイツ公演で見せた“言語の壁”を超える瞬間 『Rock on Germany.』現地レポート

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西廣智一
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 ナノが5月22日(現地時間)、ドイツ・デュッセルドルフにて『Rock on Germany.』と題した単独ライブを行った。このライブは23、24日にデュッセルドルフのコンベンションセンターにて開催されるイベント『DoKomi 2015』の前夜祭として実施されたもの。ナノは2年前の2013年5月にも同イベントにてライブを行った実績を持ち、前回はバックトラックを使用したソロ公演だったのに対し、今回はバンドメンバーも同行した日本と同じスタイルでのライブとなった。

 今回で7回目を迎える『DoKomi』はアニメ、マンガ、音楽、コスプレ、ゲームなど日本のポップカルチャーを紹介するコンベンション。徐々に開催規模が拡大され、今年は2日間通して約1万8000人の動員が見込まれている。前売りチケットは事前にソールドアウトしていることからも、その人気ぶりは伺えると思う。

 私自身も前回、そして今回のドイツ公演に同行させてもらっているのだが、2年前の初ドイツ公演(しかもこの際のライブが、ナノにとって通算2度目のライブ経験)でナノがいかにドイツで受け入れられているかを目の当たりにし、衝撃を受けた1人だ。もちろんナノの楽曲にアニメやゲームのタイアップが多く付いていることで、海外のアニメファン / ゲームファンにも浸透しているというのもあるが、やはりニコニコ動画やYouTubeなどの動画配信サービスを通じてナノの存在を知った海外リスナーも多いようだ。特に今回のライブはクラウドファンディング形式でチケットを販売し、これによって得た利益でバンドメンバーやスタッフの渡航費を捻出したのだ。

 コンベンションセンターは翌日の本開催を控え、まだ場内でさまざまな催しの準備の真っ最中。つまりこの日会場を訪れた観客はすべてナノのワンマンライブのためだけに会場に足を運んだことになる。そんなハードコアな海外のファン層を観察してみると、意外にも日本人の数が前回以上に少ないことに気付く。パッと見ではそのほとんどが現地、もしくは近隣から集まった外国のファンという印象だ。また本開催前ということで、コスプレをした観客の姿も見受けられなかった(前回のライブは本開催中だったこともあり、客席には日本のアニメキャラクターのコスプレをした現地ファンも少なくなかった)。多くの観客はナノのグッズ(ツアーTシャツやパーカー、中には手製のTシャツやお面も)を身に付けており、その点においては日本のファンとなんら変わりない。しかし、やはりここは海外なのだ……と気付かされる瞬間もたびたびあり、それは観客の着ているTシャツに「武士道」などインパクトのある日本語の単語がプリントされているのを見たとき。このときばかりは思わず現実に引き戻されてしまったというのが本音だ。

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